パラ競泳リオ代表の池愛里 うつ病治療のため現役引退表明

[ 2020年7月27日 12:37 ]

池愛里
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 2016年リオデジャネイロパラリンピック競泳女子日本代表の池愛里(21=近大)が27日までに、自身のツイッターで現役引退を報告した。小学3年生の時、滑膜肉腫(かつまくにくしゅ)というガンを発症し左足にまひが残る。リオ大会ではメドレーリレーを含む7種目に出場。1メートル78の大型スイマーで、来夏に延期になった東京パラリンピックでの活躍が期待されていた。

 昨夏に交通事故で、支えにしていた右足などを負傷し、8月には失語症とうつ病を発症していた。大阪に拠点を移し練習に取り組んでいたものの、「どんなに楽しいこと嬉しいことがあっても死にたいと言う気持ちが一瞬たりとも頭から離れることはありませんでした」。薬がないと正常を保てない状態であり、目が覚めて気がつくと包丁で自らを刺そうとしていたことが何度もあったと告白。医師の薦めもあり、引退を決意したことを明かした。

 今回の公表について池は「私と同じように生きていて苦しい人に、届いて欲しいと思い、全てを伝えさせていただきました」とつづった。来年の東京大会を前にした決断に「目前にこのような結果で終わることとなり、大変申し訳ありません。今後は治療に専念し新しい人生を歩んでいきます」とコメントした。

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2020年7月27日のニュース