ファン念願の生観戦 有観客も弁当、グッズ販売規模縮小に戸惑い

[ 2020年7月19日 05:30 ]

19日初日 新様式7月場所(下)

売店には新型コロナウイルス感染拡大防止対策中の注意書き(撮影・郡司 修)
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 初日6日前に決まった有観客での開催。入場者数は定員約1万1000人の4分の1となる約2500人。チケットを手に入れたファンは念願の生観戦となるが、通常の場所よりも制約は多い。初日は午前8時35分取組開始だが、開場は午後1時。三段目上位の取組からしか生観戦できない。入場時の検温で37.5度以上の場合は入場できず、館内では常時マスク着用が義務づけられる。大声での声援は禁止で、応援は拍手が推奨されている。

 国技館でしか買えないグッズ、弁当なども大幅に削減された。売店は1階の東西、2階の東の3カ所だけ。売店などを管理している国技館サービスの担当者によると「開場は午後1時で、皆さん昼食を取ってから来場する」という理由で、横綱、大関のしこ名を冠した弁当などは販売されない。大広間のちゃんこをはじめ、食事どころは全て閉鎖。アルコールも販売禁止となった。国技館名物の冷めてもおいしい「焼き鳥」は基本的に事前予約で、当日は土産用として数量限定で売られるだけ。大相撲のだいご味でもある、仲間と飲食しながらの観戦は厳しい状況となった。

 グッズも力士応援タオルなどに絞っての販売となる。無観客開催だった3月の春場所は売店自体がなかったが、規模縮小での営業は逆に関係者を悩ませている。「観客を入れてやること自体が急に決まったので。通常開催と違い、どうなるか分からない」。初日前日まで感染防止の最終点検などに追われた。

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