八村 攻撃の軸だ!相次ぐ主力の離脱で自覚「その立場にならなければ」

[ 2020年7月13日 05:30 ]

米プロバスケNBAの再開を前に、集中開催地のフロリダ州でオンライン取材に応じるウィザーズの八村
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 NBAウィザーズの八村塁(22)が30日(日本時間31日)に再開するシーズンで、攻撃の軸を担う自覚を口にした。11日(同12日)にフロリダ州オーランド近郊でオンラインで取材に対応。ブラッドリー・ビール(27)ら主力の相次ぐ離脱を受け、ゴール下からプレーメークまで幅広い役割をこなす方針を示した。

 充実感が漂った。再開するシーズンの集中開催地フロリダ州オーランド入り後3日目の練習。八村は3対3などのメニューで精力的に汗を流し「自分でもその(攻撃の中心になる)ことを意識している。得点だけでなく、プレーメークもどんどん積極的にやりたい。日本代表でもそうだし、今はその立場にならなければいけない」と視線を上げた。

 チームはケガや新型コロナウイルスの影響で主力が大量に離脱する非常事態。今季1試合平均得点30・1のビール、15・4のベルタンスと上位2人のスコアラーを欠く。13・4の八村は3位で今遠征メンバーでは最も得点している選手。「ブラッド(ビール)やDB(ベルタンス)がいないので、チームが若くなった。コーチのエナジーも凄く高い。楽しいし、チームも凄くいい雰囲気。僕にとってもチームメートにとっても大きなチャンス」と力を込めた。

 リーグ中断中は肉体改造に着手し、体重は10ポンド(4・5キロ)増。課題の3点シュートの練習にも力を入れた。7日夜にオーランド入り後はホテルで34時間隔離されたが「4カ月隔離された状態と比べたら大したことじゃない。(試合会場の)ディズニーの大きさに驚いた。NBAがリーグ再開を成功させるため、どれだけの時間とお金をかけてきたかが凄く分かる。チームとして、こうして試合ができることはいい機会」と強調。中心選手としての自覚を胸に、コートに立つ。

 ▽NBA再開シーズン 参加は22チーム。プレーオフ進出圏内の東西カンファレンスの上位8チームと、8位チームから6ゲーム差以内の6チーム(東1、西5チーム)で行う。試合数は各チーム8試合。中断前との合計成績で、東西の上位7位チームはプレーオフ進出が決定する。東西の8位チームは9位のチームに4・5ゲーム差以上ならプレーオフ進出が決まるが、4ゲーム差以内なら9位チームとプレーオフ進出決定戦を行う。8位チームは1勝、9位のチームは2連勝すればプレーオフに進出。

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