大鵬 最後の「柏鵬対決」でライバル圧倒 賜杯奪還で誇りの凱歌

[ 2020年5月6日 06:00 ]

1969年夏場所千秋楽で30度目の優勝を飾り気持ちよさそうに歌う横綱・大鵬
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 【Lega-scene あの名場面が、よみがえる。~大相撲編~】昭和、平成の名場面をスポニチ本紙秘蔵写真で振り返る「Lega―scene(レガシーン)」。大相撲編の2回目は大横綱・大鵬です。1969年(昭44)5月25日、東京・蔵前国技館で行われた夏場所千秋楽で柏戸を破って30回目の優勝を達成。「世紀の大誤審」で連勝が45でストップした直後の場所で、見事に復活を果たしました。

 ここ一番で強さを発揮するのが大横綱だ。勝てば前人未到の30回目の優勝となる柏戸との横綱対決。大鵬は立ち合いからライバルを圧倒した。左かち上げで出足を止め突っ張ってからもろ差しに持ち込み危なげなく寄り切った。

 この場所は初めてビデオによる判定が導入された。きっかけとなったのが69年春場所2日目45連勝がストップした戸田との一番だった。押し込まれながらも軍配は大鵬に上がったが審判団の協議の結果差し違えで敗れた。映像では戸田の足が先に出ているように見え「世紀の大誤審」と呼ばれた。その後、大鵬は内臓疾患により5日目から途中休場を強いられる。

 復活を懸けた場所は「10勝から12勝できればいい」という状況だったが他の上位陣が振るわない中ビデオ判定など必要のない一目瞭然の相撲を続けた。「どうしても横綱、大関の権威を守らなければいけなかった」第一人者としてのプライドで賜杯を奪還した。

 ≪柏戸に通算21勝16敗≫大鵬は3人による決定戦を制して3度目の優勝を果たした1961年秋場所後に、柏戸とともに横綱に昇進した。「柏鵬時代」と呼ばれた中、通算成績は大鵬の21勝16敗だが、最後の5連勝までは五分の星だった。柏戸は69年名古屋場所で引退したため、30回目の優勝を決めた一番が最後の直接対決となった。激闘を繰り広げた両者だが、2度の優勝決定戦を含め大一番はことごとく大鵬が制し、優勝回数は柏戸の5回を大きく上回る32回まで伸ばした。

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