芝田山広報部長 夏場所中止に心境「病気がまん延することで何もかもがむしばれる状況」

[ 2020年5月4日 19:48 ]

日本相撲協会・芝田山広報部長
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 日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱・大乃国)が報道陣の電話取材に応じ夏場所中止について言及した。本場所中止による番付変更がないことと、当初12日に予定していた新弟子検査を延期することを明かした上で、「これはもう、いまだかつてなかった。この社会で40年以上やっていて、人生の中でもこんなことが起きるとは思ってもみなかった。病気がまん延することで何もかもがむしばれる状況になる」と心境を吐露した。

 協会員では、4月10日に力士で初めて新型コロナウイルスの感染者が出てから計7人が陽性反応を示した。高田川親方(元関脇・安芸乃島)や弟子の十両・白鷹山も感染。これについて、「特にこれはお伝えしておきたいのは、相撲協会から高田川さん以下数名の感染者が出たわけですけれど、あくまでも感染者が出たから5月場所が中止になったということではない」と感染者が出たことが中止の理由ではないと強調。一方、最初に感染者した幕下以下の力士だけは現在も入院中という。

 今後に向けて、「私たちは本場所開催は絶対的に必要なものである以上は、今回中止されたものを次の場所に向けて、しっかりと力士も協会も、準備を進めていく」とした。

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