北御門が4人プレーオフ制して初優勝 遅咲き主婦プレーヤー「楽しく回れた」

[ 2020年3月4日 20:22 ]

スポニチ後援 ボートピアみやき第6回タイトリストオープンスクラッチゴルフ大会 ( 2020年3月4日    佐賀県三養基郡みやき町 佐賀カントリー倶楽部=男子6754ヤード、女子5360ヤード、パー72=、参加選手111人=男子49歳以下43人、男子50歳以上48人、女子20人 )

4人プレーオフを制した北御門(中央)を笑顔で祝福する高田(左)と松尾(右)
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 5オーバー、77の首位に4人が並んだ女子は、プレーオフ2ホール目にただひとりバーディーを奪った北御門(きたみかど)美保(49)が2度目の出場で初優勝した。49歳以下の男子は3バーディー、3ボギーの72で回った亀井敏樹(40)が優勝。男子50歳以上のシニアはプレーオフを制した田中雅之(62)が制した。(プレーオフを除く同スコアはマッチングスコアカード方式で順位決定)

 4人プレーオフを制した北御門は「初めての経験だったが、日ごろから仲のいいみんなと楽しく回れた」と笑顔で振り返った。風もなく温かい好コンディションの下、女子は昨年覇者の高田、プロを目指す練習生の伊豆ら4人が首位に並ぶ激戦となった。プレーオフ1ホール目にドライバーを右に曲げた高田が脱落。2ホール目では北御門と伊豆がパーオンに成功。先に打った伊豆は5メートルのパットを外したが、北御門は「下からほぼまっすぐだがちょっとフックするライン」という3メートルをしっかりと沈めてバーディー奪取。激戦に決着をつけた。

 佐賀市在住の主婦プレーヤー。クラブを握ったのは35歳からという遅咲きだ。きっかけは「弟が練習場を開いたので遊び半分に始めた」。だがすぐに競技ゴルフに目覚め、1年後には九州女子ミッドアマに出場。2017年は11位、19年は10位に食い込み、全国大会の日本女子ミッドアマに出場を果たした。「今季は2年連続ジャパン出場が目標」。9月に50歳を迎える節目のシーズンに最高の滑り出しとなった。

 ≪男子は亀井がV≫前半に2ボギーが先行した亀井が後半に巻き返した。「インに入ってこのままではダメと気合を入れ直した」。13番で第2打を10センチに寄せて初バーディーを決めると17番は8メートルのフックラインを沈め、18番は1メートルにつけて盛り返した。中3でゴルフを始め、佐賀県アマでは5度の優勝を誇る。現在は武雄市でゴルフクラブ修理・販売店を経営。「今季は2年ぶりの日本ミッドアマに出たい」と目標を掲げた。

 ≪5代目社長、助言に感謝≫2年ぶりに男子50歳以上の部を制した田中は「大会前にクラブチャンピオンの西尾(公孝)さんと回ってグリーンのラインを教えてもらった。それが生きた」と感謝した。15番パー4でOB(トリプルボギー)をたたいたが最終18番バーディーで踏みとどまりプレーオフに突入。1ホール目で突き放した。長崎・松浦市で明治20年に創業された鮮魚卸「田源商店」の5代目社長。「今朝も午前2時に市場で商売をしてきた」とエネルギッシュだった。

◇上位成績
 ▽男子49歳以下 (1)亀井敏樹 72(2)川口亮 75(3)鵜木啓光 77
 ▽男子50歳以上 (1)田中雅之 76(2)安永龍浩 76(3)福島聡之 77
 ▽女子 (1)北御門美保 77(2)伊豆里緒奈 77(3)高田雅野 77(4)松尾麻子 77
(プレーオフ以外の同スコアはマッチングスコアカード方式で順位決定)

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