貴景勝 “未知”の無観客開催でも泰然自若「自分の世界に入る」

[ 2020年3月4日 05:30 ]

朝稽古で隆の勝(右)を攻める貴景勝
Photo By 共同

 大相撲春場所(8日初日、エディオンアリーナ大阪)で38年ぶりに1大関として臨む貴景勝(23=千賀ノ浦部屋)は3日、東大阪市内の同部屋で、幕内・隆の勝と三番稽古を行った。

 番付発表後は部屋で稽古を続けており、同じ押し相撲で馬力ある相手を、左からのおっつけで崩して自分のペースに持ち込む場面が見られた。この日も合計10番取って圧倒し、「差しかけられたら(脇を)絞ってとか、いろんなことを想定しながらやっていかないと」と充実した表情を見せた。

 史上初となる無観客での開催。昨年、大関昇進を決めた会場だけに「思い出がよみがえってくる」。ファンの声援がない今場所は、普段と異なる難しさも予想される中、「いかに自分の世界に入れるか。やることは変わらない。惑わされずに自分に勝つこと」と自らに言い聞かせた。

 2度目の優勝を果たして綱獲りにつなげたいところ。23歳は「大阪場所で結果を出したい。頑張りたい」と気合を入れ直した。

 

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2020年3月4日のニュース