ハイタッチではなくフィストバンプで! NBAが新型コロナウイルス感染防止に異例の指針

[ 2020年3月3日 09:43 ]

米疾病予防管理センター(CDC)が使用している検査キット(AP)
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 新型コロナウイルスの感染者が米国内でも広がり始めたのを受け、レギュラーシーズンの後半戦に突入しているNBAが各チームに対して異例の感染防止対策を記した文書を配布していたことが明らかになった。

 スポーツ専門局のESPNが報じているもので、この文書では短期的ながら、ペンを握ってファンにサインをする行為を自粛するように勧告。さらに選手やファン同士が手の平を合わせる「ハイタッチ(ハイファイブ)」ではなく、「こぶし」だけの接触で済む「フィストバンプ」での”交流”にとどめるようにとする指針などを示している。

 NBAでは「現時点で選手の移動などは制限しない」として通常のリーグ運営を続行することを表明しているが、4月から5月にかけて開催されるドラフト候補生を対象にした国内および海外でのスカウティング・イベントを延期もしくは中止にする案も検討中。「選手とファンの健康が最優先課題」として米疾病予防管理センター(CDC)と連携し、仮に選手が感染した場合には2週間は欠場することになったと伝えられている。

 一方、すでに選手側でも感染防止に動きだしており、感染者が出ているオレゴン州のポートランドを本拠にしているトレイルブレイザーズのC・J・マカラム(28)はファンに対して「石鹸で20秒以上の手洗いを!」と訴えた上で「しばらくサインはしない」と明言。球宴に出場したセルティクスのケンバ・ウォーカー(29)はサインには応じる姿勢を見せているものの、「ペンは自分のものを使う」と語っている。

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2020年3月3日のニュース