白鵬 テレビの“音”で奮闘届ける「協会が決めたこと、あとはやるだけ」

[ 2020年3月3日 05:30 ]

“無観客”大相撲春場所

マスクを着用して部屋を出る白鵬
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 大相撲春場所(8日初日、エディオンアリーナ大阪)が新型コロナウイルスの感染拡大で無観客開催となったことを受け、横綱・白鵬(34=宮城野部屋)が2日、複雑な胸中を明かした。非公開で行われた大阪市天王寺区の宮城野部屋での朝稽古後、「いろんな経験をしているが、こういう形で相撲を取るのは初めて。想像できないし、(どうなるか)浮かばない」と心境を語った。

 異例の場所はテレビを通じて奮闘を届ける。「今まで以上に響き、音がテレビで聞こえるだろうし、改めて相撲はいいものだなと(思って)見る人もいるだろう」。ただ勝つだけでなく、立ち合いの激しい当たりなどでも相撲の素晴らしさを伝えようと考えている。

 白鵬は野球賭博問題でNHKの生中継がなかった10年名古屋場所、八百長問題でやはり中継のなかった11年技量審査場所、日馬富士の暴行問題で揺れた17年九州場所で優勝を果たしている。逆境でも力を発揮する第一人者は「相撲協会が決めたことだし、あとはやるだけ」と44度目の優勝を視野に入れている。

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2020年3月3日のニュース