しぶこ育てた名コーチ・青木翔のらくらく上達講座(6)

[ 2020年2月14日 12:00 ]

目標の反対側に体を正対させた形を作る青木翔コーチ
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 前回まで5回に渡って紹介したスイングづくりの基本ドリル、みなさん実践されていますか。第1段階から繰り返せば繰り返すほどスイングは安定します。ぜひトライしてください。さて、第6回からは応用編です。今回のテーマはスライス防止。青木翔コーチは「右に打ち出して右に曲がるスライスが出る原因は、ダウンスイング以降の体の開きにある」と指摘します。これを防ぐには「背面打ち」という極端なドリルが有効だと言います。ただし、いきなり真っ直ぐ飛ばそうとする意識は捨てましょう。

 スイングづくりの基本のドリルは前回までで終了。今回からは応用編を紹介します。と言っても、難しい打ち方をするわけではありません。あくまでもアベレージゴルファーの皆さんが取り組める練習内容です。まずは、スライスを矯正するドリルから紹介しましょう。

 アベレージゴルファーの多くは、ボールを右に打ち出して、右に曲げるプッシュスライスに悩んでいると思います。その原因は、ダウンスイング以降での体の開きにあります。クラブヘッドをボールに対して早く当てたい意識が強いため、ダウンスイングと同時に体全体が目標方向に突っ込みます。しかも、体を開いてしまうので、両手を下に向かって下ろすことができません。やむを得ず、アウトサイドから下ろすしかなく、クラブフェースも開いた状態で下りてくるため、プッシュスライスになります。

 プッシュスライスを打つ人は、自分の背中が目標の右を向いた状態でクラブを下ろす感覚がないようです。しかし、この形ができないと、プッシュスライスは直りません。そこで、お勧めなのが“背面打ちドリル”です。

 まず、自分の背中が完全に目標へ向くように立ちます。目標の反対側に正対するイメージです。その状態から、クラブフェースが目標に向くようにアドレスします。すると、体を左に捻った形になると思います。この状態からクラブを上げて下ろすだけです。インパクトまではベタ足状態にキープしましょう。インパクト後は右足かかとが浮いても大丈夫です。クラブの軌道自体は通常に構えたときとほとんど変わりません。

 結果的に極端なクローズスタンスで構えた感じになるので、打球にフック回転がかかり、ドローボールが出るのが正解です。

 最初はサンドウエッジで打つことをお勧めしますが、慣れてきたら、ボールをティーアップして1Wで打ってみましょう。

 極端なスライスを打っている人がいきなりこのドリルを行うと、空振りやダフリが出ると思います。体が突っ込む動きが出ると、バランスを崩して後方に倒れてしまうので、自然と体の突っ込みを抑えられるでしょう。ダウンスイングでは、自分から少し離れたところをクラブが下りてくるイメージです。ボールをしっかりつかまえることができるので、自然とドローボールになります。

 ドローボールを5球続けて打てるようになったら、通常の構えに戻して打ってみましょう。ドリルのときと同じイメージでクラブを下ろすのがポイントです。

 ボールが当たらなかったり、どう下ろしていいのか分からなくなったら、ドリルに戻りましょう。

 大切なのは、いきなりストレートボールを打とうとしないことです。右に打ち出す度合い、右に曲がる度合いが少しずつ修正できるようになれば十分です。

 じっくりとプッシュスライスを直していき、最終的にドローボールを打つぐらいの気持ちで練習に取り組みましょう。(取材協力=兵庫・樫山ゴルフランド)


 ◇青木 翔(あおき・しょう) 1983年(昭58)3月28日生まれ、福岡県出身の36歳。福岡大卒。11年からジュニアの指導を行い、12年に「AOKI SHO GOLF ACADEMY」を設立。USGTF公認ティーチングプロ資格保持。ジュニアやプロ育成に注力し、18年から渋野日向子とコーチ契約を結ぶ。家族は夫人と長男。1メートル81、77キロ。

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