サンウルブズSH木村貴大 “古巣”との対決に「縁だな」 15日チーフス戦

[ 2020年2月12日 17:10 ]

チーフス戦でのスーパーラグビーデビューへ意欲を語った木村貴大
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 スーパーラグビー(SR)のサンウルブズは12日、千葉県市原市内で15日の第3節チーフス戦(秩父宮)に向け練習を行い、初の開幕戦勝利を飾った1日のレベルズ戦はメンバー外だったSH木村貴大(26)がSRデビューに意欲を示した。

 昨年1月限りでトップリーグ(現トップチャレンジリーグ)の豊田自動織機を退部し、その後ニュージーランドで武者修行を積んでいた木村は「縁だなと思う。チーフスのBチームでプレーしていたので、Aチームの練習は近くで見ていた。縁だなと思う」と語った。もちろん“古巣”のプレースタイルは熟知。「だいたいどういうスタイルか分かる。超ニュージーランドスタイルなので。ディフェンスは一番負けてはいけない」と気合を入れた。

 東福岡高では11年度の主将として7人制日本代表の藤田慶和(パナソニック)らと花園3連覇の偉業を達成した木村は、筑波大に進学し、大学時代にフランカーからSHに転向。16年4月に豊田自動織機入りしてトップリーグでプレーも、「安定を捨ているというよりも、好きなことで生きていくと決めた」とプロ選手の道を選んだ。SRシーズン終了後もニュージーランドへ戻る予定だといい、「(国内リーグの)マイター10カップに出て、その後でトップリーグに戻りたい」とキャリアプランを披露した。

 以前は「全然話せなかった」という英語も、半年間のニュージーランド滞在で不自由なく会話ができるレベルに。「他の日本人選手は全然話せない。僕が断トツ」という英語力を駆使し、外国人選手が半数を占めるチーム内で外国人選手の輪に加わることの方が多いという。「そのせいでいじられ役になった」と苦笑いも、オフには寿司屋や焼肉店に連れ出すなど、外国人選手にとって不可欠な存在に。「(元フランカーとして)ディフェンスで強さを出したい」と、試合での存在感発揮を心待ちにした。

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2020年2月12日のニュース