設楽“厚底OK”に冷静「提供されたものを履くだけ」 世界陸連が東京五輪ルール発表

[ 2020年2月2日 05:30 ]

記者会見に出席した設楽(左)と川内優輝                               
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 ナイキ製の厚底シューズを巡り、世界陸連が新ルールを発表したことを受け、1日に香川・丸亀国際ハーフマラソンの前日会見に出席した設楽悠太(28=ホンダ)は「提供されたものを履くだけ。(ルールは)気にしません」と冷静に受け止めた。

 今大会で厚底シューズを試すという女子の一山麻緒(22=ワコール)は「(厚底で)足底の疲労がなくなった。禁止されるよりは良かったと思う」と話し、永山忠幸監督も「ペナルティーがないのなら有効活用したい」と歓迎。世界陸連理事の横川浩日本陸連会長は「ルール改定に至ったことは評価に値する」とコメントした。

 世界陸連が1月31日に発表した新ルールは、靴底の厚さは4センチ以下で反発力を生むプレートは1枚まで、などで、現在流通しているナイキ「ヴェイパーフライ」シリーズなどは東京五輪や代表選考レースで使用できることになった。

 また、4月30日以降は大会前に4カ月以上市販されていることが条件で、店頭やネット通販などで購入できない靴は特注品として禁止。また、昨年10月にエリウド・キプチョゲ(ケニア)が非公認レースの42・195キロで史上初めて2時間切りした際に使用した、3枚のプレートが入っているとされるナイキの超厚底試作品は規制対象となる。

 世界陸連は専門家で構成する作業部会を今後設置し新技術の検証や新製品の検査を実施するとしているが、正式に“解禁”されたことで、東京五輪マラソン男女日本代表の最後の1枠を争う3月の国内指定大会は厚底シューズを使用する選手がさらに増えそうだ。

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2020年2月2日のニュース