白鵬「2人を見ると緊張する」“3横綱”再会 元日馬富士&荒磯親方とガッチリ握手

[ 2020年2月2日 14:27 ]

<白鵬杯>白鵬杯で、握手する(左から)元横綱・日馬富士、白鵬、荒磯親方(撮影・久冨木 修)
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 少年相撲大会「第10回白鵬杯」が東京・両国国技館で行われ、過去最多となる世界14カ国から1100人以上がエントリー(中国は来日できず不参加)し、熱戦を展開した。記念大会となる今回は、荒磯親方(33=元横綱・稀勢の里)が初めてゲストとして来場した。元横綱・日馬富士のダワーニャム・ビャンバドルジ氏(35)も現役引退後は初めて足を運び、大会名誉会長の横綱・白鵬(34=宮城野部屋)とともに3横綱がそろい踏みした。

 荒磯親方と白鵬は場所中に顔を合わせることがあり、ビャンバドルジ氏によると、荒磯親方とはしばしば食事に行っているという。ただ、3人がそろって公の場に登場するのは2人の引退後は初めて。激闘を繰り広げた荒磯親方、ビャンバドルジ氏を招待した白鵬は「久しぶりに2人を見ると緊張する。ああやって3人がそろうのはなかなかないこと。来てもらってうれしい。(2人とも)やっぱりかっこいい。だんだんスーツが似合ってきた」と再会を喜んだ。

 荒磯親方は小学4年のとき、わんぱく相撲の全国大会で初めて国技館の土俵に立ち、そこで「衝撃と感動」を覚えたことで、大相撲の世界に進むことになった。小中学生が闘う姿を目の当たりにし「わんぱくで来たことを思い出す」と約四半世紀前の記憶がよみがえった。相撲の普及のために高校生を対象とした相撲大会を開催する意向もあるだけに、「こんなに(選手らが)入る大会はない。いろいろアドバイスをいただきながらやっていきたい」と大会運営なども参考になったようすだ。

 ビャンバドルジ氏は白鵬杯が10回を迎えたことに「続けることは凄いこと。相撲の育成を理解してもらうチャンス」と話した。自身は母国モンゴルに小中高一貫の「新モンゴル日馬富士学園」を設立し、理事長に就任している。学校では日本の文化や歴史なども教えており「“先輩、後輩”や“おかげさまで”とか、相撲で学んだものが学校のルールになっている」という。

 三者三様ながら、それぞれが大相撲から学んだことを子供たちのために還元している。

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