休場の鶴竜は「左足関節炎で2週間の患部安静」 陸奥親方「気持ちと体が合っていなかった」

[ 2020年1月16日 11:03 ]

横綱・鶴竜
Photo By スポニチ

 大相撲の西横綱・鶴竜(34=陸奥部屋)が初場所5日目の16日、日本相撲協会に「左足関節炎で2週間の患部安静を指示」との診断書を提出して休場した。3場所連続15度目の休場で、師匠の陸奥親方(元大関・霧島)によると、左足首に痛みがあるという。東横綱・白鵬は4日目から休んでおり、昨年9月の秋場所以来、2場所ぶりに横綱不在となった。

 2場所連続休場から再起を目指したが、初日に遠藤、3日目に北勝富士、4日目に妙義龍と立て続けに金星を与え、1勝3敗と振るわなかった。陸奥親方は「3日目にいい立ち合いができていたけど、踏ん張りが効かなかったのだろう。最後まで相撲を取って、相撲勘を取り戻して頑張ると言っていた。気持ちは切れていないが、気持ちと体が合っていなかった」と説明した。

 左足首の痛みに加え、体調不良も不振の原因となった。昨年11月の九州場所は初日の朝の稽古で腰痛を発症し、初日から休場した。腰への負担を和らげるため160キロ前後だった体重を場所前に150キロ近くまで落とし、そこから体重を増やそうとしたが、今場所の直前に風邪をこじらせてしまったことで体重は戻らなかった。鶴竜自身も「体重が落ちすぎた。パワーが伝わらない。しっかり体をつくり直さないといけない」と万全に程遠い状態であることを明かしていた。

 鶴竜は昨年9月に師匠の井筒親方(元関脇・逆鉾)を亡くし、陸奥部屋に移籍後初めて本場所に出場していた。左足首の状態が悪くても正月返上で基本運動などを続けてきたが、横綱の責任を果たせる状態には戻らなかった。陸奥親方は「2場所休場して簡単には戻らない。運動はやっても稽古をしないといけない。早く稽古ができる体に戻らないと」と話した。

続きを表示

2020年1月16日のニュース