横綱不在危機? 白鵬、14度目の休場 鶴竜も連日金星配給に弱音「この相撲じゃ…」

[ 2020年1月16日 05:30 ]

大相撲初場所4日目 ( 2020年1月15日    両国国技館 )

3日目の取組後、引き揚げる白鵬(撮影・島崎忠彦)
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 荒れる初場所は横綱不在の危機に陥った。2日目から2日連続金星を配給した白鵬は「腰部挫傷、右踵部(しょうぶ)裂傷蜂窩(ほうか)織炎で今後約2週間の加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。師匠の宮城野親方(元幕内・竹葉山)によると、2日目の遠藤戦で敗れた際に腰を強打。場所前に傷を負った右かかとは菌が入り、3日目の妙義龍戦を終えた14日夜に発熱したという。休場は2場所ぶり14度目となった。

 43度の優勝を誇る一方で17年名古屋場所を最後に2場所連続皆勤すらない。3月には35歳を迎える。宮城野親方は「年を取ってきているし、いろんなところにケガが出てくる。治しながら体と付き合っていくしかない」と白鵬の今後を案じた。

 一方、4日目から一人横綱となった鶴竜は妙義龍を押し込みながら、もろ差しから逆襲されて敗れた。金星配給は2日連続で31個目。「パワーが伝わっていない。体重が落ちすぎた。しっかり体をつくり直さなければいけない。この相撲じゃ取り切れない」と弱気の言葉が並んだ。

 15日制定着の49年夏場所以降、横綱が4日目までに3敗するのは26度目。そこから皆勤したのは5例しかない。きょう16日朝までに病院で診察を受けてから師匠の陸奥親方(元大関・霧島)と話し合うが、土俵に立つのは極めて厳しい状況だ。

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