桃田 精神面への影響が懸念 時間がかかる診断

[ 2020年1月16日 05:30 ]

クアラルンプール国際空港に到着した桃田(AP)
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 マレーシア・クアラルンプール近郊で起きた交通事故で負傷したバドミントン男子世界ランキング1位の桃田賢斗(25=NTT東日本)らが15日、成田空港に帰国した。

 今後の桃田は負傷の回復とともに、PTSD(心的外傷後ストレス障害)など精神面への影響が懸念される。だが、PTSDかどうかは「症状が1カ月以上続いていなければ診断できない」と精神科医の高木希奈氏は話す。

 高木氏によると、症状は主に(1)侵入(フラッシュバック)=事故などのシーンをことあるごとに思い出したり夢で見たりする(2)回避=つらい体験を避けようとする(交通事故の場合では車に乗らないようにするなど)、麻痺(まひ)=当時体験した記憶や実感が乏しくなる(3)過覚醒=小さな物音や刺激にも過敏に反応し、イライラしたり不安、不眠になったりする、の3つ。PTSDと診断された場合はカウンセリングなどの精神療法と薬物療法があるが、いずれにしても治療には時間が必要になるという。

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2020年1月16日のニュース