【大畑大介 ザ・セレクト】高校ラグビー準決勝 常翔学園VS御所実はプロップとFBに注目

[ 2020年1月5日 06:00 ]

第99回全国高校ラグビー準決勝 ( 2020年1月5日    東大阪市・花園ラグビー場 )

大畑大介氏
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 日本人2人目のラグビー世界殿堂入りした大畑大介氏(44)が準決勝のいち押し選手を紹介する。常翔学園(大阪第2)―御所実(奈良)は、両プロップと両FBをピックアップ。桐蔭学園(神奈川)―東福岡(福岡)は、両主将をキーマンに指名した。

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 地力に勝る御所実に対し、勢いある常翔学園がチャレンジするという構図です。3試合連続失トライ0と鉄壁の防御から流れをつくる御所実をいかに慌てさせることができるか。常翔学園は序盤の入りが鍵になります。

 両校のキーマンには最前列と最後尾の選手を挙げます。まずはプロップ。御所実の島田、常翔学園の為房選手はフロントローとは思えない運動量と機動力を誇り、ボールキャリアーとしての能力も高い。得点源ともいえるFBにも注目です。御所実の石岡は今大会絶好調。得点能力が高く、キックの距離も出ます。対する常翔学園の吉本はランニングスキルに秀でた選手。ともにボールを動かせるチームなので、2人の出来がよりクローズアップされるでしょう。

 2試合目は、春の選抜大会と7人制大会を制し、3冠を狙う桐蔭学園がやや優勢と見ます。組織としても選手としても成熟したチーム。攻守の切り替えの早さ、決定力の高さ、組織力。優勝候補筆頭であることは間違いありません。キーマンはSO伊藤主将。走攻守すべてにレベルが高く、彼がフリーで間合いをつくれれば、プレーの選択肢は大きく広がります。

 対する東福岡はここぞの勢いと爆発力は一番。4強進出校の中でも潜在能力の高さは一番ではないでしょうか。キーマンはCTB広瀬主将。ボールを持って前に出る力は卓越しています。SOもできますし、ゲームコントロールにも長ける。WTB高本にいかにいいスペースでボールを運ぶことができるか。序盤にリードできれば、おもしろい展開になるでしょう。

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2020年1月5日のニュース