八村、復帰への思い「試合に早く戻りたい。チームを助けたい」戦列離脱後初のメディア対応

[ 2020年1月5日 10:56 ]

メディアの取材に応じる八村
Photo By スポニチ

 NBAウィザーズの八村塁(21)が4日、本拠地ワシントンDCでのナゲッツ戦の試合前、鼠径(そけい)部負傷による戦列離脱後、初めてメディアの取材に応じた。八村は3日のトレイルブレーザーズ戦で、12月16日の負傷後初めてアリーナに姿を見せ、ベンチで試合を観戦していた。

 八村との一問一答は以下のとおり。

 ――昨日戻ってきて、仲間たちに会えて嬉しかったのでは。

 「そうですね、チームに戻れたってことで、僕も昨日すごく嬉しくて、久しぶりにみんなに会えたので凄い嬉しかったなと思います」

 ――みんなにどんな声をかけられたのか。

 「みんなに“どこにいたんだ?”って感じで言われて(笑い)。あとは“どうだった”っていった感じのこと。“チームにいなくて寂しかったぞ”といったようなことを言われました」

 ――今のケガの状態は。

 「だんだん良くなってきてます。毎日、テレビでバスケのゲームを見ながら、頭でもバスケをしているので、バスケの感覚を忘れないでできているんじゃないかなと思います」

 ――故障発生は完全なアクシデントだった。

 「僕も何回か見たんですけど、あれはアクシデントだと思います。僕がやる可能性もある。(自身を蹴る形になったチームメートの)ボンガも終わったあとテキストしてくれましたし、ボンガの方も辛い思いをしたんじゃないかなと思います」

 ――次の検査は。

 「2週間後です」

 ――離脱者が多いチームに貢献できない悔しさは。

 「今のチームの状況を見ても、半分以上がケガ人で、新しい人たちも入ってきていて、他のチームやトレーナーに聞いても、今までこういう事例はないということ。そういう中で僕も(ケガ人の)1人になってしまって悔しいんですけど、こういう山を乗り越えていって強くなると思う。チームとしてもチームワークとか、そういうのも下がっているわけじゃない。これから僕も、チームがもっと試合に勝てるように、助けていけたらいいなと思います」

 ――ご家族の支えもあり、ポジティブに捉えようとしているのか。

 「家族もここに来てて、いろいろご飯も一緒に食べたりしました。そういう助けというか、家族といることで凄くいいことになっていると思うので、今回来てくれて良かったなと思います」

 ――大学時代からフル回転だったが、戦列を離れて学べることは。

 「大学の2年生くらいからずっとやってきた。こういう期間に動画とかテレビをよく見て、NBAでも毎日のように試合をやっているので、いろいろ学べてます。カレッジのゲームもテレビでやっているので、そういうのを見てNBAのペースとかがどれだけ違うのかってところも分かってきた。そういうところで、いい勉強ができているなと思います」

 ――母校のゴンザガ大もランキング1位。よく見ているのでは。

 「僕の大学も凄い頑張っている。そういうところを見て僕も頑張ろうと思いますね」

 ――カメラに向かってファンにメッセージを。

 「皆さん、こんにちは。お久しぶりです。昨日、やっとチームに戻れたってことで、これからあと2週間後にまたドクターと話すんですけど、その後にどれだけすぐ回復できるかは分からないですけど、すぐにチームに戻って、チームを助けたいと思うので、応援よろしくお願いします」

 ――痛みはまだ残っているのか。

 「腫れているというのと、そうですね、痛みは少しあります」

 ――手術をしたのか。

 「手術というか、英語だったのでよく分からないんですけど、そういうことをしたって言っていました」

 ――処置をしたということか。

 「はい、処置みたいな感じで」

 ――内容的には。

 「あまり分からなかったです」

 ――難しいと思うが、いつ頃までに戻りたいという希望は。

 「2週間後に医者とまた話すということ。僕としても全然わからない。こういう事例も少ないということで、回復も時間がかかるっていうことしかドクターには言われていない。そこはしっかり従わないといけないなと思います」

 ――2月にはオールスターがあるが、オールスターへの思いは。

 「やっぱりそういうところもありますし、僕としても2月というか、試合に早く戻りたいという気持ちもある。チームもこういうケガ人の多い状況で、僕も早くチームに戻ってチームを助けたいと思うので、早く復帰したいと思います」

 ――故障直後、少しの時間コートにいた。意識はあったのか。

 「はい、ありました」

 ――痛みを抱えながら、歩くのも大変だったのでは。

 「そうですね、痛かったんですけど。そこまで別にひどくはないと思ったので」

 ――あとから、もっとひどいと分かったのか。

 「そうですね。チームドクターとかトレーナーとかの指示に従って、診た方がいいということになって、医者と診ることになったと思います」

 ――ルーキーとして実績を積み重ねたいという焦り、プレッシャーは。

 「そういう思いもあるんですけど、これまで3、4年間ずっと夏でも冬でも休みなしでやってきたので、こういう時に1回、自分で落ち着いて、バスケの勉強というか、できるなと思う。この2、3週間いい勉強ができているので、ちゃんと生かしていかなければいけないなと思います」

続きを表示

2020年1月5日のニュース