さすらいのセブンズ侍 林大成「ステージ上げたい」

[ 2019年12月26日 19:02 ]

普段の生活などについて語る林大成
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 ラグビー7人制男子の東京五輪日本代表候補が26日、東京都府中市での合宿を公開し、日本協会と7人制専属契約を結んでいる林大成(27)が東京五輪への思いを語った。

 15年3月に東海大を卒業後、同年4月にトップリーグのキヤノン入りも、18年3月に同社を退社。7人制の東京五輪代表を目指して日本協会と専属契約を結び、7カ月後の大舞台を目指している。キヤノン退団に伴い、定住する家やマンションを持たない“さすらい生活”も1年半が経過。「帰宅する時間が必要がない。効率がいい」と語った。

 1年のうち、代表活動期間は約3分の2を占め、残りの3分の1は寝床を求めて転々とする。持ち物は大型スーツケースに入る、わずかな私服や必要最低限の備品のみ。所属チームもないため練習場所も自由で、SNSを通じて練習仲間を募集し、バスケットボールやアメリカンフットボールの選手らとステップの上達に取り組んでいる。

 代表から外されれば無職となる、まさに究極の選択をして五輪代表を目指しているが、「現状ではたどり着けない」と冷静だ。一方で「大変だとは思っていない」と、目標に向かって一心不乱に突き進む、現在のプレー環境には満足している。7人制ラグビーへの思いも人一倍で、「五輪なので、ある程度の人は(7人制ラグビーを)見てくれるが、その力に頼って終わりではなく、五輪後にもつなげたい。セブンズのステージを上げたい」と競技人口や認知拡大にも意欲を示した。

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2019年12月26日のニュース