3年ぶり代表復帰の“ミスターセブンズ”桑水流 メダル可能性「リオより距離感近い」

[ 2019年12月26日 17:19 ]

<7人制ラグビー日本代表・練習>パスを出す桑水流(撮影・吉田 剛)
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 ラグビー7人制男子の東京五輪日本代表候補が26日、東京都府中市での合宿を公開し、16年リオデジャネイロ五輪で主将を務め、今年7月に約3年ぶりに7人制に復帰した“ミスターセブンズ”こと桑水流裕策(34=コカ・コーラ)が東京五輪への思いを語った。

 メダルは逃したものの、初戦でニュージーランドを破るなどして4強入りしたリオ五輪を最後に、7人制ラグビーから離れていた桑水流。当時の思いは「やりきった」。所属のコカ・コーラでの活動に専念していたが、桑水流自身を含めて多くの五輪戦士が7人制から離れたこともあり、代表の成績は低迷。歯がゆい気持ちは日増しに大きくなったという。

 今年の6月、その思いをコカ・コーラの向井昭吾監督に吐露。すると向井監督はその場で7人制男子代表の岩渕健輔ヘッドコーチに直電してくれたという。7月には五輪会場となる味の素スタジアムで行われた五輪シミュレーションに参加。役割は主力チームの対戦相手だったが、能力や熱意が認められ、3年ぶりに正規の代表に復帰を果たした。

 復帰して約5カ月が経過したが、7人制仕様の体に戻すのに「時間がかかった。まだリオ当時ほど動けていない」と自覚を口にする。今月には国際大会2大会に出場したが、1つの試合では動けても、(1大会の)5、6試合目になると動きが落ちる。まだフィットしていない」という。一方で国際大会のレベルは3年前よりも上がっており、「リオの時は(体重が)96キロだった。今は101キロくらいで運動量を確保したい」と今後の目標を掲げた。

 東京五輪の目標は、もちろんメダルの獲得。日本は国際大会で苦戦が続いているが、「リオでの経験がある。メダルとの距離感は(リオよりも)近くにある」と自信を持って語る。W杯でラグビー熱が高まる中、「追い風を、さらに加速させないといけない」と使命をたずさえ、7カ月後のひのき舞台へと突き進む。

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2019年12月26日のニュース