流“3本目の矢”担う!サントリー、異例の3人共同主将制でタイトル奪還へ

[ 2019年12月26日 05:30 ]

トップリーグのプレスカンファレンスで握手を交わす(左から)東芝・徳永、同・小川、サントリー・流(撮影・吉田 剛)
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 来年1月12日に開幕するラグビートップリーグ(TL)のプレスカンファレンスが25日、東京都内で参加全16チームの関係者を集めて行われた。W杯日本大会で初の8強入りした日本代表のメンバーも多くが出場。ラグビーのさらなる盛り上がりに意欲を示した。2季ぶりの優勝を目指すサントリーは、新たに日本代表のSH流大(27)ら3人の共同主将制に移行。異例の体制で神戸製鋼に奪われたタイトル奪還を目指す。

 大卒2年目の16年から主将を務めてきた流とともにサントリーを引っ張るのは、元オーストラリア代表FWのショーン・マクマーンと、同国代表としてW杯4度の出場を果たしたSOマット・ギタウ。流は今年、代表活動で丸1年チームを離れ主将辞退を決意していた。しかしW杯後に合流すると、ヘイグ新監督から指名され、共同主将を務める決断をした。

 「僕だけが(重荷を)背負うのではない。彼らは経験のある選手で、サントリーへの愛が深く、文化も理解している。彼らとならやっていけると思った」

 今季は8人の外国人選手が新加入し、W杯でジョージア代表を率いたヘイグ氏も新任。同監督も「3人の共同主将制を敷いた経験はない」と言うが、新たな試みのワンピースに、日本代表でもリーダーグループとしてチームの中心にいた流の存在は不可欠だった。

 昨今は日本でも共同主将制を敷くチームが増えており、メリットは1人にかかる負担の軽減と、それぞれの特色を生かした役割分担にある。流も「僕とギッツ(ギタウ)がスマートな部分を出し、ショーンが情熱や態度を見せてくれる。うまく役割分担ができる」と説明。3人の代表通算キャップは計153。“三本の矢”となりチームをまとめていく。

 W杯後のオフは取材や出演依頼が殺到も、「僕はラグビー選手なので」とプレーヤーとしての成長につながる依頼を厳選してきたという流。W杯の余韻をシャットアウトし、「選手、スタッフ一丸となってタイトル奪還を目指す」と強い決意で新たなスタートを切る。

 《20~21年シーズン五輪後の秋開幕へ》TLの太田治チェアマンは2020~21年シーズンを20年秋に開幕する方向でチーム側と調整していることを明らかにした。現在のTL16チームと下部のチャレンジリーグの8チームを統合した24チームで争う方式を軸に検討している。従来のTLは秋、冬を中心に行われたが、今季はW杯日本大会を開催したため、来年1~5月に変更していた。来季は東京五輪後の秋にスタートして翌年にまたがる。

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2019年12月26日のニュース