貴源治に協会謝罪 インフル問題「落ち度」認める 八角理事長も「大変申し訳ない」

[ 2019年12月24日 05:30 ]

インフルエンザに感染していたにもかかわらず取組を指示された貴源治                               
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 十両・貴源治(22=千賀ノ浦部屋)がインフルエンザに感染しているにもかかわらず冬巡業の取組で相撲を取ったことに関し、日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は23日、巡業部が指示したことを認めた。

 この日、都内で行われた理事会と年寄会後に取材に応じ、春日野巡業部長(元関脇・栃乃和歌)から「十両は(巡業)最終日で、その日で終了するということで(相撲を)取らせたことは間違いだった」と報告があったことを明かした。

 貴源治は11日に佐賀市で行われた巡業の午前中、体調不良を訴え、病院でインフルエンザA型と診断された。感染拡大のリスクがある中、相撲を取らせたことについて、芝田山部長は巡業部長の判断だったことを認め「相撲を取らせたのは間違い。対策を取れなかったことは落ち度がある」と苦言を呈した。

 年寄総会後、春日野巡業部長は報道陣の問いかけに「俺の言うことは広報部に伝えた」と話すにとどめたが、報告を受けた八角理事長(元横綱・北勝海)は貴源治の師匠の千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)に「大変申し訳ない」と謝罪。貴源治には師匠から謝罪が伝えられるという。一方で、感染する可能性もあった観戦者には誰も言及しなかった。

 冬巡業で、貴源治のようにインフルエンザに感染した力士に相撲を取らせた例は他にはないという。今後について芝田山親方は「対策としては即座に帰して隔離する」とした。 

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