八村を欠くウィザーズが9勝目 緊急補強のペイトン2世がダブルダブル

[ 2019年12月24日 10:50 ]

ニックスのロビンソンのシュートをブロックするウィザーズのペイトン2世(AP)
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 8選手が故障と出場停止で不在となったウィザーズは23日、敵地ニューヨークでニックスを121―115(前半63―64)で下して9勝20敗。八村塁(21)が「鼠径部の挫傷」で戦列を離れてから4試合目で連敗を3で阻止した。

 ウィザーズは第1Q途中で13点をリードされたが、後半開始早々から連続14点を奪って主導権を奪回。第4Q残り4分40秒にあった17点のリードを残り48秒に3点差まで詰め寄られたがなんとか逃げ切った。得点源のブラドリー・ビール(26)は30得点をマークし、イッシュ・スミス(31)も17得点を挙げるなど先発のバックコート陣が奮闘。ベンチから出たトロイ・ブラウンJR(20)も自己最多の26得点を稼いで勝利に貢献した。

 戦力的には崖っ縁の状況。今季15・4得点をマークしていたシューターのダビス・バターンズ(27)が太腿を痛めてプレーができなくなったために、ニックス戦ではドラフト2巡目(全体42番目)に指名されたアドミラル・スコフィールド(22)が出場16試合目で初めて先発した。さらにこの日、Gリーグのサウスベイ・レイカーズでプレーしていたガードのゲイリー・ペイトン2世(27)と契約。同選手はNBAではバックス、レイカーズなどで計32試合に出場しており、今年1月には「10日間契約」を締結してウィザーズでも3試合に出場していたが、11カ月のブランクを経て“古巣”に復帰した。

 ペイトン2世の父は元スーパーソニックス(現サンダー)の名ガードで、2006年にはヒートでファイナル優勝を経験しているゲイリー・ペイトン氏(51)。ニックス戦では殿堂入りを果たしている父譲りの粘り強いプレーと守備力を披露した。34分の出場で10得点、11リバウンド(うちオフェンス4本)でいきなりダブルダブルを達成。5アシストと6スティールも記録するなど、今季のウィザーズのバックコート陣にはいなかった“ディフェンダー”としても存在感を示した。今季の成功率が24・2%(Gリーグ)だった苦手の3点シュートも第4Qに1本成功。出場時間帯のチームスコアはチーム最高のプラス11点で、「契約&即出場」という状況下の試合では申し分ない活躍だった。

 ペイトン2世はGリーグでは今季16試合に出場して平均21・4得点、9・5リバウンド、6・8アシストをマーク。「ザ・グラブ」と呼ばれるなど守備の達人だった父同様にディフェンス力は抜群で、スティール部門では平均3・2でリーグ1位となっていた。

 敗れたニックスは7勝24敗。フォワードのジュリアス・ランドル(25)が35得点、ドラフト全体3番目に指名されたR・J・バレット(19)が18得点を稼いだものの、チームは3連敗となった。

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