霧馬山 新入幕は鶴竜のお陰 毎日ともに稽古、食事面で助言も…「それで上がれたと思う」

[ 2019年12月24日 16:38 ]

番付を手に笑顔でポーズをとる霧馬山(撮影・郡司 修)
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 大相撲初場所(来年1月12日初日、両国国技館)の新番付が25日に発表され、西十両5枚目だった11月の秋場所で11勝を挙げたモンゴル出身の霧馬山(23=陸奥部屋)が新入幕となった。東京都墨田区の部屋で会見に臨み、「十両に上がって、次の目標(が新入幕)だった。うれしい」としこ名が大きくなった新番付を見つめて頬を緩めた。

 9月に井筒親方(元関脇・逆鉾)が亡くなり、井筒部屋に所属していた横綱・鶴竜が秋場所後に陸奥部屋に移籍した。「横綱が来て、毎日胸を出してもらっています」と稽古場で鍛えてもらっているだけでなく、精神面や食事などでのアドバイスも受けるようになった。特に食事面では鶴竜の指示で以前よりご飯を多く食べるようになった。「今までは2杯だったのが先場所の場所前から3杯になった。きつかった」。それまで体重は130キロ前後だったが、九州場所の直前には140キロまで増えた。「それで(幕内に)上がれたと思う」と横綱に感謝した。

 師匠の陸奥親方(元大関・霧島)にとっては、2008年夏場所の白馬以来、11年8カ月ぶりの新入幕誕生となった。それでも「本人が目指しているところは、まだ上なので。1月場所も大事だが、上を向いてもらいたい」とさらなる飛躍を期待している。霧馬山も「幕内に上がったから次は三役」と目標を定めた。その先に見据えているのは最高位。「最初に入った時に一番上を目指して頑張ると言った」。身近に横綱の存在を感じたことで、再び入門時の夢を思い起こした。

 モンゴルでは十両の取組は放送されていないため、ようやく故郷の人々に勇姿を見せられることになる。さらに、初場所では鶴竜の横綱土俵入りで露払いを務めることになる。「相撲より緊張する」と初々しい笑みを見せていた。

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