白鵬 来年は3回優勝を “若手の壁”に意欲「立ちはだかっていく」

[ 2019年12月24日 11:33 ]

クリスマスプレゼントを手にする白鵬
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 日本相撲協会は24日、大相撲初場所(来年1月12日初日、両国国技館)の新番付を発表し、九州場所で43度目の優勝を飾った横綱・白鵬(34=宮城野部屋)が東京都墨田区の部屋事務所で会見に臨んだ。

 4場所ぶりに東の正位に就いたが「責任は一緒だし、戻ったなという感じ」と特別な感慨はなかった。それよりも他の力士の番付が気になるようで、新番付に目を通すと「大栄翔が小結だね。炎鵬は5枚目。思ったほど上がってなかったね。栃ノ心は(平幕に)落ちたね」と感想を語った。

 平成から令和に代わった今年は春場所と九州場所を制したが、右膝の負傷、右上腕の筋断裂、右手小指の骨折などにより3度の休場を余儀なくされた。1年を振り返り、「ポイント、ポイントで優勝して満足感はあるが、ケガがなければ走れたという気持ちはあった。もう少しできたんじゃないかというのもある」と納得しきれない部分もあったことを明かした。

 来年は長らく照準に定めてきた東京五輪イヤー。「オリンピックが終わったら目標を失うというのが見えている。達成できるかは別として、大台の50回。モチベーションを持ってやっていけたらという思い」と7回以上優勝することを目指していく。そのためにも「今年は2回だったので来年は3回。一つ一つ階段を上っていきたい」と決意を新たにした。

 優勝回数を伸ばしていくために、まだまだ若手の壁となる考えだ。「壁は高ければいいと思う。そのためには自分もしっかり稽古を積み、立ちはだかっていく。いずれ彼らもこの立場になる。そのとき、“当時の上位陣が強かったから今がある”と言われるように頑張りたい」と意気込みを示した。

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