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羽生 日本一ゆずれない “王者の修正力”で4年ぶり5度目の頂点へ 20日男子SP

[ 2019年12月20日 05:30 ]

フィギュアスケート 全日本選手権第1日 ( 2019年12月19日    東京・国立代々木競技場 )

4年ぶり頂点へ!笑顔で練習する羽生(撮影・小海途 良幹)
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 20日に行われる男子ショートプログラム(SP)に向けた公式練習が行われ、14年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(25=ANA)が調整した。フリーの曲かけ練習ではジャンプの失敗が相次いだが、練習の後半にミスの出た4種類のジャンプを修正。SPではGPファイナルでミスの出た後半の4回転―3回転の連続トーループを前倒しして跳ぶ“プランB”も試運転し、4年ぶり5度目の頂点へ準備した。

 これが王者の修正力だ。35分の公式練習。4年ぶりに立つ全日本の銀盤へ、今できる最高の準備を行っ た。フリー「Origin」の曲かけで冒頭の4回転ループをこらえて着氷したものの、サルコー、トーループの4回転ジャンプの回転が抜ける。得意なトリプルアクセル(3回転半)も踏み切りで失敗した。だが、その直後にジャージーを脱いで“本気モード”に突入。サルコー、ループ、トーループの順に4回転を成功させると、トリプルアクセルもピタリと合わせた。

 中1週間で続く3連戦のラストマッチ。NHK杯、GPファイナルとシーズン前半のヤマ場を迎え、練習拠点のカナダ・トロントからの往復もあった。体は正直だ。練習開始時からジャンプが安定しない。だが、前日の会見で「とにかく大きなケガをしたくない。疲れていることは間違いない。でも、それを言い訳にしないような演技はしたい」と語っていた五輪連覇のトップスケーターは帳尻を合わせた。GPファイナルではそろわなかったオーサー、ブリアンの両コーチもリンク脇で見守った。5度目の頂点へ、100%の準備でぶつかる。

 “プランB”も頭にある。20日に行われるSP「秋によせて」の通し練習では、冒頭の4回転サルコー→トーループの4回転―3回転→トリプルアクセルの順に挑んだ。GPファイナルではトーループの連続技を基礎点が1・1倍となる3本目に入れてミスが出ており、トリプルアクセルと順番を入れ替えた。この構成は基礎点がわずかに低くなるが、体への負担も少し軽くなる。SPは世界最高得点を保持する自信のプログラム。当日の状態も考慮しながら複数の選択肢を用意し、強行日程を乗り切る構えだ。

 羽生が抜群の対応力を見せた35分のブラッシュアップ。汗を流し終えた男は「お疲れさまです。また、お願いします」と報道陣に話し、会場を後にした。12月20日。いよいよ羽生が、全日本の舞台に帰ってくる。 

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