羽生 4回転ルッツ解禁も!チェンとの“頂上決戦”へ「気合入ってる」

[ 2019年12月4日 05:30 ]

<グランプリファイナル>トリノ空港に到着した羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 5日に開幕するフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルに出場する羽生結弦(24=ANA)が3日、決戦の地となるイタリア・トリノ入りした。4連覇した16年以来の出場で男女シングルでは史上最多5度目の頂点を狙う今大会は、06年トリノ五輪と同じ「パラベラ」が舞台。大会連覇中のネーサン・チェン(20=米国)との頂上決戦へ、好調を宣言した。4日は公式練習が行われる。

 穏やかな口調に、闘志が宿っていた。トリノは06年に冬季五輪が開催された地。フィギュア会場だったパラベラが今大会の舞台で、羽生のモチベーションは高まっていた。

 「やっぱトリノというのは五輪、というイメージが凄く自分の中であります。同じ会場ということで、僕自身も気合が入っている。せっかく五輪の舞台なので、また五輪を獲るような気持ちで頑張れたらいいな、と、ちょっと思っていました」

 フリーで4回転のループ、サルコーを初めてそろえたNHK杯から1週間。「いろいろ計画は練った上で、結局は回復メインだった」。そう振り返ったが、17年ロシア杯以来の4回転ルッツ解禁も視野に入れている。「曲(かけ)でも練習してきた」。その理由は単純明快。NHK杯後に「勝ちたい」と宣言した、宿敵チェンとの頂上決戦だからだ。

 4連覇を果たした16年以来、3年ぶりの出場となるシーズン序盤の天王山。ファイナル5度目の優勝を達成すれば、男女を通じてシングルでは史上最多となる。「やるべきことはしっかりやってきた。体調もいいですし、いい調整をしてこれた」。SP、フリー、合計点とも今シーズンの世界最高得点を叩き出した男は、感覚を研ぎ澄ませチェンとの決戦に挑む。

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