八村 自己最多30点 今季ルーキー2位タイ“大台” 敵軍レナードも称賛「いい選手だ。気に入った」

[ 2019年12月3日 05:30 ]

クリッパーズ150―125ウィザーズ

<クリッパーズ・ウィザーズ>ダンクシュートを決める八村(AP)
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 NBAウィザーズの八村塁(21)が1日(日本時間2日)に敵地ロサンゼルスで行われたクリッパーズ戦に先発し、38分26秒の出場で、今季NBA新人の2位タイに並ぶ自己最多30得点をマークした。9リバウンド、3アシストも記録。カワイ・レナード(28)やポール・ジョージ(29)らスター選手とマッチアップする中で圧巻のパフォーマンスを見せたが、チームは125―150で敗れて6勝12敗となった。

 大敗の中、八村が輝きを放った。114―143で迎えた第4クオーター(Q)の残り3分42秒。1本目を失敗したフリースローの2本目を決めて30得点に到達した。10月30日のロケッツ戦で記録した23得点を更新する自己最多得点で、今季ルーキーで2位タイの記録。大黒柱ビールの23得点を上回るチーム最多得点を挙げ「チームが負けてしまったので何とも言えないが、少しずつチームに溶け込んでいると感じる」と手応えを口にした。

 マッチアップしたのは昨季ラプターズをファイナル初優勝に導き、スパーズ時代を含めて2度目のMVPを獲得した今季年俸3274万2000ドル(約36億円)のレナード。大柄な選手にも負けないパワーと機動力を併せ持つスタイルに共通点を見いだし「カワイ(レナード)の試合はよく見ている」と話す。その憧れのスターを相手に渡り合った。ダンクやフェードアウェー、反則を誘う“3点プレー”など多彩な形で得点を重ね、23本中13本のフィールドゴールを成功。うち2本は3点シュートで「(レナードとの対戦は)いい経験ができた。彼を相手にして、どれだけできるか分かって良かった」と振り返った。

 9リバウンドで、開幕戦以来の“ダブルダブル”は逃したが、同学年で女子テニスの大坂なおみの観戦する前で躍動。新人の30得点台は素晴らしい記録だが、八村の尊敬するマイケル・ジョーダン氏はルーキーイヤーの84~85年シーズンに34回の30得点超をマークして おり、最多得点は49得点だった。上には上がいるだけに、満足感はない。チームは6勝12敗と大きく黒星が先行しており「どうやったらもっとチームを助けられるかというのを考えていかなければいけない」と反省が口をついた。理想の選手像はもっと上にある。

 ▼レナード 八村はいい選手だ。基礎ができていて、全てがそろっている。今日のプレーは気に入った。

 《ルーキートップは34得点》今季新人の1試合最多得点は2巡目(全体41位)指名のエリック・パスカル(ウォリアーズ)が11月4日トレイルブレイザーズ戦でマークした34得点。八村の記録した30得点は2位タイの数字で、パスカルが11月17日のペリカンズ戦、1巡目(全体2位)指名のジャー・モラント(グリズリーズ)が10月29日のネッツ戦でマークしている。

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