御嶽海 大関獲りロケット発進へ“秘策”ネット断ちで鬼門突破だ!

[ 2019年11月9日 05:30 ]

稽古で立ち合いの確認をする御嶽海(左)
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 大相撲九州場所(10日初日、福岡国際センター)の取組編成会議が8日に行われ、9月の秋場所で2度目の優勝を果たし、成績次第で大関昇進の可能性がある関脇・御嶽海(26=出羽海部屋)は初日に過去3勝3敗のくせ者・平幕の妙義龍(33=境川部屋)、2日目は小結・北勝富士(27=八角部屋)との対戦が決まった。御嶽海は同日、福岡県新宮町の出羽海部屋で立ち合いの稽古など軽めの調整を行い、集中するために“ネット断ち”で最近3場所黒星が続く初日に臨む考えを明かした。

 鬼門突破の秘策を見つけた。インスタグラムで情報発信する御嶽海だが、対戦相手を知ることで意識過剰になるのを防ぐすべ、それがネット断ちだった。

 「対戦相手?見ない。今日からツイッターは開けません」。対戦相手が前日決まる3日目以降の13日間と違い、初日の相手は2日前、2日目は3日前の発表となる。早く知れば相手を必要以上に意識し、自分の相撲に迷いが生じるリスクがある。12勝した秋場所初日の朝乃山戦は「(取組編成会議の日に)見ちゃった。暇すぎてインスタを見てツイッターに切り替えた。つい2日目まで見ちゃった」。結果、3度目の対戦で初めて押し出しで敗れた。

 ただ、2日目以降は自らの成長を実感できた。6連勝と立て直せたことで「うまく切り替えられた。その経験を生かさないといけない」と前を向く。初日には秋場所のワインレッドではなく柿色の締め込みで臨むことも決めた。柿色は名古屋場所で使用し9勝止まりだったが「験は担がなくていい」と気にしない。

 昇進問題を預かる審判部の高島部長代理(元関脇高望山)はこの日、御嶽海の昇進について「成績を残さないと何とも言えない。しっかりした、いい内容を見せてもらいたい」と内容も重視していく方針を示した。過去2場所は9勝、12勝で今場所12勝すれば大関昇進の目安となる直近3場所合計33勝に届く。数字上の条件を掲げることを控えた同部長代理を振り向かせる土俵が求められている。

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