スノボ平岡選手を書類送検 飲酒運転し負傷事故疑い

[ 2019年10月29日 17:20 ]

 奈良県警は29日、追突事故を起こした上に飲酒運転の発覚を免れるため負傷者6人を残して逃走したとして、自動車運転処罰法(過失傷害アルコール等影響発覚免脱)と道交法違反(救護義務違反など)の疑いで、2014年ソチ冬季五輪スノーボード男子ハーフパイプ銅メダリストの平岡卓選手(24)を書類送検した。

 書類送検容疑は9月29日午前9時55分ごろ、奈良県葛城市新庄の県道で、飲んだ酒の影響が残る状態で乗用車を運転。軽乗用車に追突し、運転していた女性(40)や事故現場近くにいた4~85歳の男女5人に軽い打撲などを負わせた後、救護措置や県警への事故通報をせず車で走り去った疑い。

 県警交通指導課によると、現場近くで事故当時、秋の全国交通安全運動に合わせて事故防止を呼び掛けるクラシックカーラリーイベントが催されていた。平岡選手は「人だかりを見ながら運転してしまった」との趣旨の供述をしているという。目撃証言などから逃走車の運転者が判明。追突を認めており、再び逃げる恐れはないと判断して逮捕を見送った。

 代理人弁護士によると、平岡選手は事故の前夜、大阪府内で友人らと飲酒。約5時間仮眠してから車を走らせたという。奈良県警は、同県御所市の実家に戻っていた平岡選手から当日中に事情聴取。呼気検査でアルコールが検出された。

 県警は今月29日、ブレーキとアクセルを踏み間違え、現場近くの5人の負傷につながったとして、自動車運転処罰法(過失傷害)の疑いで軽乗用車の女性も書類送検した。

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2019年10月29日のニュース