さあNBAキャンプイン!八村“三刀流”で夢への一歩 ウィザーズ指揮官が起用法示唆

[ 2019年10月2日 05:30 ]

メディアデーの撮影でポーズをとるウィザーズの八村塁
Photo By 共同

 米プロバスケットボールNBAウィザーズにドラフト1巡目指名で入団した八村塁(21)がパワーフォワード(PF)、スモールフォワード(SF)、センターの“三刀流”でシーズンインする。キャンプイン前日の9月30日に設定された「メディアデー」で、スコット・ブルックス監督(54)から3ポジションでの起用を示唆された。チームはプレシーズンマッチ5試合を行い、23日にダラスで開催されるマーベリックスとの開幕戦に臨む。

 白を基調に胸から上は赤、胴体部分に紺のラインが入ったユニホームに袖を通した八村が表情を引き締めた。7月のサマーリーグに出場しなかった主力も加わり、9月から全体練習をスタート。レベルの高い環境で充実の日々を過ごしており「ずっとテレビで見ていたスーパースターの選手たちと一緒にプレーしていることは夢みたい。いろいろ学ぶ部分があるので楽しい。ユニホームを着ると、NBAに来たんだと感じる」と実感を込めた。

 ドラフト1巡目指名の大型新人に対する期待は大きい。就任4年目を迎えたブルックス監督は「塁の未知数の部分にエキサイトしている。PFで多くの時間をプレーすることになるが、シーズン前半はSFもやるだろう。(走力のある選手をそろえる)スモールボールの際はセンターに入るかもしれない。今のNBAはポジションレスだ」と八村に3つのポジションを要求する方針を示唆した。

 今夏の八村はサマーリーグ、W杯中国大会と試合が続き、疲労によりW杯の順位決定リーグ2試合を欠場。9月14日にワシントンに戻った後は、ウエートトレーニング中心のメニューで新シーズンに向かう体をつくり直した。チームメートとの関係は良好で、2年連続オールスター出場中のブラッドリー・ビールへの“弟子入り”も志願。「ブラッドはチームのまとめ役をしていて、僕もそういう選手になりたい。一つ一つのしぐさや行動が勉強になる」と心酔している。

 チームは23日の開幕戦までにプレシーズンマッチ5戦を予定。八村は「どれだけチームを助けられるかを、この1年間の目標にしている。チームとして戦う中で、少しずつケミストリーが生まれると思うので楽しみ」と力を込めた。“三刀流”でポジション適性を探りながら、NBA選手の一歩を刻む。

 ▽八村に求められた3ポジション ゴンザガ大時代に主戦場としていたPFは、高さと強いフィジカルを持ち、インサイドで動いて攻撃を組み立てるポジション。一方、SFは外からでも内でも得点ができる万能型で、Cは両ゴール下で攻守に体を張る大黒柱となる。 

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