八村 圧巻の35得点 NZ戦で自身代表最多記録を更新 3点シュートは2本とも成功

[ 2019年8月12日 19:18 ]

<日本・ニュージーランド>第2Q、滞空時間の長いシュートを決める八村(右から2人目)=撮影・小海途 良幹
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 NBAドラフトでウィザーズに1巡目(全体9番目)で指名された八村塁(21)が12日、男子バスケットボールのW杯中国大会(31日開幕)に出場する日本代表(世界ランク48位)の一員として千葉ポートアリーナで行われたニュージーランド(同38位)との親善試合に出場。代表では自身最多の35得点をたたき出し、99―87(前半49―43)でチームを勝利に導いた。日本代表は14日にもニュージーランドと対戦。そのあと22日にアルゼンチン(世界ランク5位)、24日にドイツ(同22位)、15日にチュニジア(同51位)と親善試合を行い、W杯1次予選の初戦(9月1日=上海)ではトルコ(同17位)と激突する。なお2日に右足首を捻挫したグリズリーズの渡辺雄太(24)はこの日のメンバーには入らなかった。

 八村は開始早々に篠山竜青(31=川崎)のパスを受けてゴール下でシュートを成功。ゴール下ではニュージーランドを制圧し、フィン・デラニー(24=2メートル0)とトム・アバクロンビー(32=1メートル98)の2人にマークされながらもシュートをねじ込んだ。日本は一時18―2と16点をリード。八村は第1Qの4分13秒でいったんベンチに退いたが、5分47秒のプレータイムでフィールドゴール(FG)を5本中4本成功させて10得点をマークした。

 第2Qはフル出場。前半でのフリースロー(FT)は12本中6本と精度を欠いたが、FGは10本中8本成功。ゴール下だけでなくアウトサイドのジャンプシュートや速攻からのレイアップなど、多彩なオフェンスで前半だけで22得点を稼いだ。ディフェンスでも貢献。相手のゴール下からのスローインをスティールして味方の得点につなげるなど、攻守両面で日本を引っ張った。

 しかし第3Qの3分10秒、3つ目の反則を犯してベンチへ。ファウルトラブルでプレータイムが減ってしまった。

 それでも第4Qに入るとゴンザガ大時代にはあまり見せなかったアウトサイドからのシュートで勝負。2本の3点シュートをいずれも成功させてチームにいいリズムをもたらした。

 アジア予選を10勝2敗で勝ち抜いたニュージーランド相手に27分の出場でFGを17本中13本(3点シュートは2本中2本)、FTを14本中7本成功させて両軍最多の35得点をマーク。これまでの代表での自己最多得点は昨年9月17日のイラン戦で記録した25得点だったが、これを一気に更新した。

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