渋野 スマイル締め!凱旋Vならずも北の大地沸かせた

[ 2019年8月12日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 北海道meijiカップ最終日 ( 2019年8月11日    北海道 札幌国際CC島松C=6531ヤード、パー72 )

北海道meijiカップ最終日 8番、バーディーを決めた渋野の帽子にトンボが止まる(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 首位と5打差の9位から出た渋野日向子(20=RSK山陽放送)は5バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの72で回り、通算4アンダーの13位で凱旋試合を終えた。スコアメークに苦しむ中で土壇場の17、18番で連続バーディー。国内でのイーブン以下連続ラウンドを21に伸ばし意地を見せた。大フィーバーの中、最後まで笑顔を振りまいたシンデレラは看板選手の役割を十分に果たした。今週は「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」に出場する。

 入れなければ記録が途切れることは分かっていた。18番、カップまでの距離は3メートルのフックライン。静寂の中、渋野はスムーズなストロークでパターを振り抜いた。「入れ!」。ギャラリーの声に後押しされ、ボールがカップに吸い込まれた。3日連続のバーディー締めで最終ラウンドは72。連続イーブンパー以下のホールを21に伸ばし、「17、18番は取りに行った。終盤取れるなら最初から取れよ、という感じですけど」と笑った。

 前半は苦しんだ。4番では、9Iで放った第2打が大きくグリーンをオーバーし、ダブルボギー。7番も第1打でグリーンを外し、アプローチもミスしてボギーとした。8番では第2打がコース警備のアルバイトに当たり、9番でもアプローチが木に当たるなどショットが乱れた。16番ではアプローチをミスし、強いと言われた「バック9」で62ホールぶりにボギー。だが、これで闘志に火がつき17、18番の連続バーディーで締めくくった。

 海外メジャーを日本人選手として42年ぶりに制し「シブコフィーバー」の中で帰国。休むという選択肢もあったが「英国から帰ってどんなプレーをするか見たかった」とポジティブ思考で臨んだ。疲労は蓄積したが、連戦の際のコンディショニングや試合スケジュールの組み方など収穫も得た。「これから海外に出る機会もあるし、(休む以外に)もうひとつ選択肢ができた」

 観客数は、同会場での大会最多となる7631人。3日間合計も最多を更新する1万6407人に上った。「体調を気にしてくれるギャラリーさんもたくさんいて、“風邪ひくなよ”とか。来て良かったと思いました」。ダブルボギーを打っても子供と笑顔でハイタッチを交わすなど自身のスタイルは貫き通した。

 熱も出し、喉も痛め声はかれている。ハードスケジュールをこなしても「おなかすいたので、ゆっくりご飯を食べたいです」と屈託のない笑みを浮かべる。迎えの車に乗り込む直前までファンに笑顔を振りまいた20歳。その表情には疲労感ではなく、充実感がみなぎっていた。

続きを表示

この記事のフォト

「渋野日向子」特集記事

「NBA」特集記事

2019年8月12日のニュース