【砂村光信の展望】仮想ロシアに過去2戦の前半勝負できるか

[ 2019年8月10日 08:17 ]

ラグビー・パシフィックネーションズカップ2019   日本―米国 ( 2019年8月10日    フィジー・スパ )

<日本代表練習>ヤシの木の元で練習する日本代表の選手たち(撮影・吉田 剛)
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 フィジー、トンガ戦から先発を大幅に変えなかったジョセフHCからは、W杯もなるべく固定したメンバーで戦い抜くとの方針が感じられる。3試合に出続ける体力がある選手の見極めとも取れ、1次リーグ3試合目のサモア戦で決勝トーナメント進出を決めてしまいたい意向も見える。

 体格でいえば米国は仮想ロシアだろう。バックスに好選手がいてスタイルは違うが、前回W杯の雪辱とPNC初優勝を狙う一戦へのモチベーションは日本との開幕戦に懸けるロシアに近い。日本は大きな相手を振り回し、前半で勝負を決めた過去2試合のような戦い方ができるかどうか。

 初先発のFB山中は同じユーティリティーバックスの松田と比べてサイズがあり、相手のハイパントにも慣れている。堅実なプレーの松田に対しアタックで何かやってくれそうな期待感もある。前の2試合で有効だった、ディフェンスの場面でFBトゥポウをSOの位置に上げるオプションが使えないが、どんなシステムで戦うのか注目したい。(元U―23日本代表監督)

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2019年8月10日のニュース