男子走り高跳び 戸辺直人4年ぶり優勝で代表内定1号「東京五輪で金メダルを」

[ 2019年6月28日 05:30 ]

陸上 日本選手権第1日 ( 2019年6月27日    福岡・博多の森陸上競技場 )

走り高跳び優勝を決めた戸辺直人(撮影・岡田 丈靖)
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 男子走り高跳びの戸辺直人(27=JAL)が2メートル27で4年ぶり3度目の優勝をした。今秋のドーハ世界選手権の参加標準記録(2メートル30)を既に切っていたため、今大会の優勝で代表内定第1号となった。

 2月に2メートル35の日本記録を樹立した第一人者は冷静だった。「2メートル27が勝負になると思っていた」。2メートル20、2メートル24の最初の跳躍は失敗したものの、「何が悪いか分かっていた」と、踏み切る位置を30センチ遠ざけて対応。優勝記録となった2メートル27は一発クリア。残り3選手に重圧をかけて栄冠を手にした。

 「東京五輪で金メダルを目指している。そのためには今年の世界選手権でメダル。2メートル30の後半を跳びたい」

 筑波大大学院では「走り高跳びのコーチング」についての論文で博士号を取得したこの種目の求道者。愛読書は「跳ぶ科学」というほどこだわりは半端ない。4月から航空会社のJAL所属になった“跳ぶために生まれてきたトベ”が、世界の高い壁に挑む。

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