山県亮太、サニブラウン9秒97に「超えていかないといけない」

[ 2019年6月9日 12:25 ]

<山県亮太・公開練習>スタートを練習する山県(撮影・吉田 剛)
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 陸上男子100メートルで10秒00の記録を持つ山県亮太(セイコー)が9日、神奈川県内で練習を公開した。

 世界選手権(9月27日開幕、カタール・ドーハ)の代表を争う日本選手権が、27日に開幕。100メートルは27日に予選、準決勝、28日に決勝が行われる。

 全米大学選手権ではサニブラウン・ハキーム(フロリダ大)が日本新記録の9秒97をマーク。ライバルの快走を受け、山県は「出したな~という感じ。世界を見据える中で、自分も超えていかないといけない記録」と闘志を燃やした。

 昨季は対日本人負けなしと好成績を残したが、今季ベストは10秒11にとどまる。「自分の状態が上がってきていない」と冷静にとらえ、日本選手権に向けてスタートの改良などに取り組んでいる。

 10日に27歳になる。「年齢的にベテランの域に入るかなと思っている。これまでの経験をしっかり自分のパフォーマンスにつなげていって、いい意味で年齢を感じられる一年にしたい」と話した。

 日本選手権はサニブラウンに加え、9秒98の前日本記録保持者・桐生祥秀(日本生命)らと空前のハイレベルな一戦。「今季これまでの状態を考えると、自分は挑戦者。9秒台というのはなかなか言えないけど、地に足をつけてシーズンベストを狙っていきたい」。円熟味を増した走りで、日本最速を目指す。

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2019年6月9日のニュース