安藤友香 強行スケジュールはね返して1万メートルV MGCへ「弱い自分に勝つ」

[ 2019年5月10日 20:11 ]

陸上・関西実業団選手権 ( 2019年5月10日    大阪市・ヤンマーフィールド長居 )

<陸上・関西実業団選手権>女子1万メートルに優勝した安藤友香(中)、2位中野円花(左)、3位青木奈波
Photo By スポニチ

 女子1万メートルの安藤友香(25=ワコール)が強行スケジュールをはね返して優勝した。記録は32分43秒18(自己記録は31分58秒71)。7000メートルで先頭に立ち、周囲が脱落するのを尻目に、1キロ3分20秒弱のペースを1人貫いた。2位に7秒差を付ける完勝だった。

 同僚の一山とともに、チームメイトのためにペースメーカーを務めた。ただし、6000メートル以降は自由に走っても良いという指示を受けていた。最後まで脚色が鈍らず「後半にペースが落ちるのが課題だった。(1キロ)3分20秒を超えないように、自分でどこまで頑張れるかを考えて走った。一つの収穫」と笑顔を見せた。

 4月28日にロンドンマラソンを走ったばかり。2時間26分47秒で13位だった。2時間21分36秒の自己記録を持つスピードランナーには「結果が良くなかった」と不満が残る内容だったものの、「チームに協力をするため」という気持ちで臨んだこのレースで手応えをつかんだ。42・195キロを走った12日後に1万メートルを走るのは初めての経験だった。

 昨年10月に「左足底筋筋膜炎」が悪化して、練習が1カ月半できなかった。徐々に状態が戻りつつあることを照明した。「自分自身に勝つことが課題。過去の自分を超え、弱い自分に勝つことが一番の目標」と、9月15日の東京五輪代表選考レース「MGC」へ目を向けた。

続きを表示

2019年5月10日のニュース