三ケ島かな 1差2位発進!ツアー初Vへ“お騒がせ少女”から平常心「成長したところを」

[ 2019年5月10日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ワールドレディース・サロンパス・カップ第1日 ( 2019年5月9日    茨城県茨城GC東コース=6500ヤード、パー72 )

18番、バーディーパットを決めガッツポーズする三ヶ島かな(撮影・沢田 明徳)
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 「令和」最初の国内メジャーが開幕し、三ケ島かな(22=ランテック)が5バーディー、2ボギーの69で回り、首位と1打差の2位と好発進した。プロ1年目だった16年は、首位発進も失速して12位。その年以来となる東コース開催で3年間の成長を示し、リベンジを果たす。68をマークしたペ・ソンウ(25=韓国)が単独首位に立った。

 最終18番、パー5。ピンまで約10ヤードのグリーン奥エッジからパターで直接沈めた。バーディーフィニッシュで、同組のペ・ソンウと1打差の2位発進。柔和な表情で初日を終えた。

 「前回は何で首位にいるの、という感じで。お騒がせ少女だったので(笑い)。今回は地道にやった結果だと思います」

 前回、東コースで開催されたのは16年。プロ1年目の19歳は「ピンしか狙っていませんでした」と初日に首位発進した。だが、攻め一辺倒では勝たせてもらえないのが、セッティングの厳しいメジャー大会。首位争いに残ることはできず、12位に終わった。

 3年を経て、自ら成長したポイントとしたのは、コースマネジメントだ。「がっつかなくなりました」。ピンを狙うホールと守るホールをはっきり決めてプレーした。この日はバーディーを取りやすい「パー5ではピンを狙った」。設定通り、パー5の4ホールのうち3ホールでスコアを伸ばした。

 パナソニック・レディース最終日を戦った先週日曜日。自室に戻りテレビをつけると、国内男子の中日クラウンズが中継されていた。自身と同じブリヂストン(BS)ゴルフと契約する宮本勝昌が優勝争い。2年ぶりの復活Vを画面越しに見届け「ずっと同じリズムで、同じ顔で冷静にプレーされていた」。昨季は3位3回も、初優勝には一歩届かなかった。どんなにプレッシャーがかかる場面でも、平常心を保つことの大切さを学んだ。

 「グリーンが速くて好き」と話す東コース。令和のメジャー初Vと、自身のツアー初優勝へ舞台は整った。「少しは成長したところを見せたい」と平成では届かなかった頂点を目指す。 (中村 文香)

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2019年5月10日のニュース