日大アメフット 再起1勝、橋詰監督「たどり着けて感謝」

[ 2019年5月5日 05:30 ]

<日体大・日大>先制のタッチダウンに喜ぶ日大・宮川(中央)ら日大のメンバー(撮影・小海途 良幹)
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 悪質タックル問題により公式試合出場資格停止処分を受けていた日大アメリカンフットボール部は4日、都内で処分解除後初の対外試合を日体大と行い、秋の公式戦に向けて再スタートを切った。昨年5月に関学大との定期戦で危険なタックルをした宮川泰介(21)は出場しなかった。試合は日大が42―0で完勝した。

 「フェニックス(不死鳥)」の名を持つ日大が、王者復活を目指して動きだした。処分解除後、初の対外試合となった日体大戦。1部上位リーグに属する相手を圧倒する戦いぶりは、甲子園ボウルを21度制覇したかつての姿を思い出させた。

 辞任した内田正人前監督(63)の後任として昨年9月に就任した立命館大OBの橋詰功監督(55)は「勝てたこと以上に、このチームで試合ができたことがうれしい。ここまでたどり着けたことに感謝したい」と喜びをかみしめた。

 昨年5月6日の関学大との定期戦で相手QBに危険なタックルをした宮川は、チームと同時に処分が解除された。試合開始前の円陣では中心で肩を組み、チームメートの「今日から全員がそろっている。俺たちの快進撃が始まるぞ!」という掛け声に笑顔で応えた。最上級生の4年生として後輩に指示を出すなどしてチームを支えたが、現在は右太腿を痛めているという。宮川の今後について橋詰監督は「公式には検察の処分も決まっていない。検察の判断も分からないし、判断が出る前は出さない」と説明した。

 1部下位リーグに降格した今季は、上位リーグ復帰を目指す。失った翼を取り戻すべく、日大の再起への戦いが始まった。

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