勇太、「平成ラスト王者」へ2差4位発進 “遼”不在の大会で初日から存在感

[ 2019年4月19日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 東建ホームメイト・カップ 第1日 ( 2019年4月18日    三重県 東建多度CC名古屋=7081ヤード、パー71 )

10番でティーショットを放つ池田勇太(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 平成最後の優勝者を決める今季の日本ツアー国内第1戦が開幕。16年以来、3年ぶりの賞金王を目指す池田勇太(33=フリー)は65をマークし、14年の賞金王・小田孔明(40=プレナス)らとともに首位に2打差の6アンダー、4位と好スタートを切った。63で回った貞方章男(39=アイダ設計)とD・オー(38=米国)が8アンダーで首位。松原大輔(24=フリー)が1打差で追っている。

 公式記者会見場に姿を見せた池田はゆっくりと周囲を見回し「久しぶりだなあ。この部屋」とつぶやいた。出だしの10番でいきなりチップインバーディーを奪うなど前半だけで6バーディー。風が強くなった後半もスコアをまとめ、3年ぶりの国内開幕戦で65を叩き出す上々の滑り出しを見せた。首位とは2打差。選手会長の石川が腰痛のため欠場した主役不在の大会で初日から存在感を示した。

 快調なゴルフを見せる池田の頭から離れないキーワードがある。それは開幕前日の鏡抜きで日本ゴルフツアー機構の青木功会長が口にした「平成最後の大会」という言葉。「そう言えば、そうだよなと思ったんですよね。そういう意味ではこの試合で勝つことは凄く大事。そこで気合が一つ入ったよね」。春先のメインイベントだったマスターズ出場が2年連続で途切れた今季。再び世界の舞台に立つためにどうモチベーションを上げていくのか。平成最後の優勝者という称号が格好の発奮材料となった。歴史に名を残すチャンスをここで逃すわけにはいかない。 


 《節目の優勝者》 平成最初のツアー優勝者は1メートル71、70キロの小兵、鈴木弘一だった。89年(平元)の開幕戦、静岡オープン(3月16~19日、静岡CC浜岡C)。地元静岡出身の鈴木が尾崎直道、湯原信光らの追走を振り切り、通算3アンダーでツアー2勝目を挙げた。昭和最後のツアー優勝者は1メートル80、100キロの巨体を誇った藤木三郎。88年(昭63)の最終戦、大京オープン(12月8~11日、沖縄・大京CC)でツアー通算8勝目を挙げた。

続きを表示

2019年4月19日のニュース