内田ことこ ツアー初制覇 初日から首位を守る完全優勝「もう5年目か、あっという間な感じ」

[ 2025年7月14日 04:36 ]

女子ゴルフツアーミネベアミツミ・レディース北海道新聞カップ最終日 ( 2025年7月13日    北海道 真駒内CC=6688ヤード、パー72 )

<ミネベアミツミ・レディース北海道新聞カップ最終日>初優勝し高木優奈(右)らに祝福される内田ことこ(撮影・会津 智海)
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 北海道南幌町出身の内田ことこ(22=加賀電子)が6バーディー、3ボギーの69で回り、通算16アンダーで2位に6打差をつける圧勝で制した。4日間大会で初日から首位を守る完全優勝で初Vを達成するのは10年日本女子オープンの宮里美香以来15年ぶりで日本人3人目の快挙。北の大地でまた新たなヒロインが誕生した。

 約6メートルをねじ込み、記念すべき初Vの最終18番もバーディーで締めくくった内田は4日間で一番の笑顔を見せた。高校の先輩、政田らと抱き合うと涙があふれた。「今日は家族だったり友達だったり本当に多く皆さん来てくれたので、その前で優勝できて良かった」と顔をくしゃくしゃにした。

 21年6月のプロテストで一発合格した22歳。内田を成長させたオフのルーティンがある。高校3年当時はまだコロナ禍でプロテストも翌年の年明けに延期になった。父・崇広さん(55)は「北海道にいてもどうしようもない」と練習場探しに奮闘。見つけたのが栃木・東松苑GCだった。中嶋常幸プロの弟で社長の和也氏に電話で直談判。快諾をもらい、常幸プロから指導も受けた。「ショートゲームの引き出しが増えた」と言う。今も冬場は練習場として使用している。

 もう一つ、内田を成長させたのが南幌町でキャベツ農家を営む祖母宅の納屋にある父特製の練習場だ。ホームセンターで材料を調達し、完成したのは内田が小学1年の時。オフは今でも父のつくった練習場で素振りを繰り返してから栃木に向かう。このルーティンがプロ5年目で実を結んだ。

 4日間大会の完全Vで初優勝を飾るのは史上5人目で日本人では3人目の快挙。雪国らしくスキーで鍛えた足腰を生かした飛距離も武器だ。米ツアーで活躍する岩井姉妹らと同世代だが、比べることはない。「もう5年目か、あっという間な感じ」。今後の目標は複数回優勝。自らのペースで勝利を積み重ねる。

 ○…コースで見守った両親も涙を流して喜んだ。母・洋子さん(50)は「信じられないですけど、彼女の努力しているところは見ていたので、いつか実ったらいいなと思っていた」と目を潤ませた。ゴルフ好きで、娘のために一時はゴルフをやめたという父・崇広さんも「いつかはやってくれると思っていたけど、地元開催の大会でやってくれるとは、うれしいですね」と感慨深げに話した。

 ◇内田 ことこ(うちだ・ことこ)本名は琴子。2002年(平14)10月4日生まれ、北海道南幌町出身の22歳。幼稚園の時に父がおもちゃのクラブを買って、練習場に連れて行ってくれたことをきっかけにゴルフを始める。北海学園札幌高では18年北海道女子アマ優勝。今季トップ10入り4回。同姓同名でレジェンズツアー1勝の内田琴子がいるため選手登録の際、JLPGAからは「内田琴子2」を薦められたが、平仮名表記に。性格は「サバサバ」。趣味は買い物。1メートル59、55キロ。

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