“3代目山の神”神野8位「ホッとした」 ワイルドカード条件クリア

[ 2019年3月4日 05:30 ]

東京マラソン ( 2019年3月3日 )

日本人4位でゴールする神野(撮影・木村 揚輔)
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 箱根駅伝5区で活躍して“3代目山の神”と呼ばれた神野が、やっとMGC切符を手にした。15キロすぎから遅れたものの、2時間11分5秒の8位。ワイルドカードの出場条件「2試合平均で2時間11分以内」を満たし、「マラソンで結果を残せていなかったのでホッとした」と話した。従来はレース中の腹痛に悩まされたが、「今回は対策しなかった。起きても勝負すると覚悟を決めたら起きなかった」という。2月の別大毎日では青学大時代の同級生・橋本(GMO)がMGC出場権を獲得。昨年プロに転向した25歳は「自分も負けていてはダメだ、という気持ちにさせてくれた」と感謝した。

 《藤川7位 新妻の支え力に「最低限」自己新》4度目のフルマラソンで自己新をマークし、MGC出場権を獲得した藤川は「2時間7分台を必ず出したいと思っていたが最後はタイムもギリギリ。最低限というか、悔しさがある」と話しながらも胸をなで下ろした。自費で管理栄養士と契約して食事面を改善したことでケガがなくなり直近3カ月で40キロ走を7度行うなど計画通りに練習を積めたことが快走の要因となった。昨年11月には同僚で元卓球選手の菜津美夫人と結婚。「結婚したから悪くなったでは最悪。一層頑張れる力になっている」と陰で支える新妻にも感謝した。

 《今井6位 元祖・山の神》「元祖・山の神」今井が粘りの走りで日本人2位でゴールした。MGC出場権を獲得し「陸上を始めた時からマラソンで五輪で勝負したいと思って、ぶれずにやってきた」と胸をなで下ろしていた。30キロすぎに長男が「頑張るのが男だ」と書き込んだ給水ボトルを用意。それを取り逃した34歳だが「クソッと思って、もう一度気持ちを入れ替えました。弱い自分に負けたくなかった」と五輪代表戦線に食らいついた。

 《佐藤 30キロ以降大失速で16位》すでにMGC出場権を獲得している佐藤は16位に沈んだ。日本勢では最後まで先頭集団で踏ん張ったが、22キロすぎに脱落し、残り5キロで大失速。「30キロ以降に体力を奪われて、最後は寒くて頭も回らない感じだった」と振り返った。それでも「中途半端ではなく、とことん」前半から飛ばした内容に「30キロまではしっかり走れた。進歩は感じた」と手応え。「後半も持つように意識してトレーニングしたい」と9月の決戦を見据えた。

 ▼男子優勝レゲセ もっと最初から行きたかったが、風と雨がペースメーカーには厳しかった。コースが良いので、風や寒さがなければ2時間3分台が出ていたと自信を持って言える。(自身2度目の2時間4分台となる2時間4分48秒)

 ▼26位木滑良 これだけ悪条件のレースは初めて。寒さと暑さは違うが、こういう気象条件でも最後まで辛抱強くやれたのは今後にもつながる。(MGC出場権保持で出場も2時間17分19秒)

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