元横綱・稀勢の里 春場所で親方“初仕事” 場内警備に向け消防訓練もバッチリ

[ 2019年3月4日 14:46 ]

大阪春場所に備え防災訓練でAEDの指導を受ける荒磯親方(撮影・後藤 正志)
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 大相撲春場所(10日初日)に向けた消防訓練が4日、会場となる大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪で行われ、1月の初場所限りで引退した元横綱・稀勢の里の荒磯親方(32)らが参加した。指導普及部に配属された荒磯親方は場所中に場内警備を務める。この日は会場内の厨房から出火したという想定で、押尾川親方(元関脇・豪風)、佐ノ山親方(元幕内・里山)らとともに負傷者を担架で搬送。その後、火災で避難する際の視界を体験するため、煙が充満するテントの中を通過した。

 地震体験車では、約30秒にわたり、震度5から7までの揺れを体感した。AED(自動体外式除細動器)の講習では胸部圧迫を実践し、訓練用の消火器を用いた放射訓練も手際よくこなした。

 現役時代も春場所前に大阪の田子ノ浦部屋宿舎で行われていた消防訓練に参加しているが、地震体験車に乗ったのは「初めて」とあって、「いい体験になった。座っているのもきつかった」と改めて地震の怖さを感じた様子だった。

 引退した初場所は相撲協会の職務には就いておらず、平成最後となる春場所が親方として迎える初めての場所となる。これまでは力士が相手だったが、警備では来場者を取り仕切ることになる。「全然、想像もつかない」という“本場所デビュー”は6日後に迫ってきた。

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2019年3月4日のニュース