瀬古氏 大迫は迷いが負担に「無理しても何のメリットない」棄権は賢明

[ 2019年3月4日 05:30 ]

東京マラソン ( 2019年3月3日 )

富岡八幡宮前を走る大迫(撮影・西海健太郎)
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 日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは大迫の棄権に「賢明な判断」と理解を示した。ペースメーカーが設定より「1キロで2、3秒速かった」ため、「本当は(集団から)離れてもよかった。自信なさそうに、集団の一番後ろで離れようか、つこうかと走って足に負担がかかったのでは」と分析。「我々としてもMGCに残ってもらわなきゃ困る選手。無理しても何のメリットもないし、やめて逆によかった」と話した。

 瀬古氏は今大会、天候が良ければMGC出場権を獲る選手が10人は出るのではと予想していたという。ところが、この日は予報が外れて朝から雨。「昔、運動会の時に歌ったテンプターズの“神様お願い!”という歌があって。“雨よ、雨よ、降らないで〜”という気持ちだったんだけど、神様へのお願いもむなしく降ってしまった」と苦笑い。「日本人選手はまだまだ力が足らないというのを受け止めないと。(優勝の)レゲセは寒い中で、ああいう走りができる」と選手の奮起を促した。

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2019年3月4日のニュース