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張本、仙台凱旋V 地元パワーで水谷に雪辱!忘れない3・11「勇気与えたい」

[ 2019年3月4日 05:30 ]

優勝し、ガッツポーズする張本。後方は水谷(撮影・吉田 剛)
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 世界ランク4位の張本智和(15=エリートアカデミー)が、地元で初優勝を飾った。男子シングルス決勝で同10位の水谷隼(29=木下グループ)に4―0で完勝。11年3月11日の東日本大震災から8年の節目が迫る中、好プレーを披露した。女子は石川佳純(26=全農)が2年ぶり4度目の戴冠となった。

 張本が得点を挙げるたびに、「チョレイ!」の雄叫びに匹敵するほどの大歓声が会場を包んだ。地元・仙台での大会、スタンドには小学校時代の同級生や地元の卓球クラブに通う子供たちがいた。「応援してもらって、技術よりも勢いでいけた。仙台だから優勝できたのかな」。初優勝を飾った15歳は、充実の笑みを浮かべた。

 決勝で対戦した水谷には、昨年大会の決勝で敗戦。今でも憧れの29歳は今後、全日本選手権に出場しない意向を示している。「もしかしたら水谷さんと国内でリベンジできる最後のチャンス。いいプレーができて良かった」。4―0ストレートでの圧倒は、連覇を狙いながら大島に準決勝で敗れた1月の全日本選手権の悔しさも振り払った。「悔しかった2つの試合を倍で返せた」と胸を張った。

 仙台出身の張本にとって、11年3月11日の東日本大震災は忘れることができない。「震災から完璧には(復興)できていない。被災者の一人として、スポーツを通して勇気を与えたい」。震災翌年の12年、ロンドン五輪団体で銀メダルを獲得した同郷の福原愛さんが、張本の通っていた小学校を訪れた。初めて見た勲章、それは人に勇気を与えるものだと知った。

 17日にTリーグファイナルを終えると、26日にはワールドツアー、カタール・オープンが開幕し、20年東京五輪の出場権争いが本格化する。「どんどんこのスピードで突き抜けていきたい」。TOKYOでの金メダルだけを見据えて、張本は進撃を続ける。

 ▼水谷 隼 決勝は全体を通していいプレーが1、2本しかなかった。相手もいいプレーじゃなかったけど、今日(3日)はここ数年で一番、しっくりこなかった。ミスが多くて、あれでは勝ちようがない。(決勝で張本に敗れる)

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