男子HPの17歳戸塚 日本勢今季初V、悪条件下で大技

[ 2019年2月17日 05:30 ]

スノーボード W杯カルガリー大会 ( 2019年2月15日    カナダ・カルガリー )

スノーボードW杯男子ハーフパイプで優勝した戸塚(カナディアンプレス提供)
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 ハーフパイプ(HP)決勝が行われ、男子は17歳で今年の世界選手権2位だった戸塚優斗(ヨネックス)が89・00点で日本勢今季初勝利を挙げた。一昨年9月以来の2勝目。16歳の平野流佳(ムラサキスポーツ)が87・50点で2位に入り、2度目の表彰台に立った。平昌冬季五輪7位の片山来夢(バートン)は4位、穴井一光(玉越ク)は5位だった。女子は19歳の冨田せな(チームJWSC)が87・75点で2度目の表彰台となる3位。ケラルト・カステリェト(スペイン)が90・25点で通算4勝目を挙げた。

 圧倒的な優勝候補だからこそのしかかる重圧を、打ち破った。男子の戸塚は1回目に完成度の高さを見せつけ89・00点。狙い通り表彰台の真ん中に立った。出だしは縦2回転、横3回転半の「ダブルコーク1260」で、進行方向とは逆に振り向くように踏み切って横2回転半する「バックサイド900」に続けた。前週の世界選手権から技の難易度を少しずつ下げたが、降雪と強風の悪条件では迫力抜群だった。

 世界選手権3連覇のジェームズ(オーストラリア)は日本遠征中。平野歩(木下グループ)ら平昌五輪メダリスト3人が不在となれば、戸塚はもはや敵なしの貫禄を漂わせる。3月9日の最終戦を残し、種目別でもジェームズを抜いて首位に浮上した。

 ≪女子冨田は成長3位≫女子は平昌五輪8位の冨田が、2位に入った一昨年12月以来となるW杯の表彰台。成長の跡を示す好滑走だった。1回目に83点台を出して勢いに乗り、2回目に87・75点との表示が出ると笑顔で感嘆の声を出した。優勝した昨年2月の全日本選手権で「完成度を上げたい」と話していた横2回転半や逆スタンスからの横2回転を奇麗に決め、自信を深めた様子だった。

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2019年2月17日のニュース