関学大・鳥内監督 19年シーズン限りで退任 甲子園ボウル11度制覇 大村コーチの昇格が有力

[ 2019年2月11日 20:16 ]

甲子園ボウル優勝祝賀会であいさつする関学大・鳥内監督(撮影・康本 園子)
Photo By スポニチ

 23回の大学日本一を誇る名門、関西学院大アメリカンフットボール部の鳥内秀晃監督(60)が2019年シーズン限りで退任することが11日、発表された。後任は大村和輝アシスタントヘッドコーチ(46)の昇格が有力だ。

 競技の枠を越えたカリスマ監督が現場を離れることになった。OBの鳥内監督は78年から81年まで甲子園ボウルに出場。当時全盛期の日大に4連敗したことが指導者を目指す契機になった。卒業後、米国コーチ留学、関学大コーチを経て、92年に監督就任。選手の自主性を尊重した指導方針を貫き、27年間で甲子園ボウルを11度、ライスボウルを1度制するなど、黄金時代を築いた。

 昨年5月の日大による「悪質タックル騒動」では、何度も会見に登場。毅然とした態度、口調で、暴挙を強く非難し、アメフット本来の素晴らしさを訴えた。独特の風貌と語り口調でメディアの露出も多く、大相撲の荒磯親方(元横綱稀勢の里)ら交友関係も幅広い。

 関係者によると、今回の退任は後進に道を譲る意味合いが強いという。後任が有力な大村コーチは教え子で、鳥内監督が「次はあいつしかいらん」と信頼を寄せている人物。「イズム」の継承者としては最適だ。名将のラストイヤー。大学日本一の称号を守り、闘将の花道を飾る。

続きを表示

この記事のフォト

2019年2月11日のニュース