白鵬 連合稽古で12勝1敗「まあ、ようやくいい状態」

[ 2018年9月4日 15:06 ]

ぶつかり稽古で石浦に胸を出す白鵬
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 伊勢ケ浜一門の連合稽古が4日、東京都墨田区の友綱部屋で行われ、横綱・白鵬(宮城野部屋)は幕内の魁聖(友綱部屋)や宝富士(伊勢ケ浜部屋)らに12勝1敗と好調だった。連合稽古2日目を迎え、立ち合いのスピードが増し、パワフルな動きを見せるなど秋場所(9日初日、両国国技館)に向けて状態を上げた。

 重い魁聖には最初の一番こそ敗れたが、その後はしっかりとつかまえてから料理。鋭い踏み込みで宝富士らを秒殺し、「まあ、ようやくいい状態。まだ、何日か残っていますけど」と調整に満足感を示した。

 先場所は3連勝と好発進しながら右膝を痛めて休場。好調な滑り出しだっただけに、「残り12日間、暴れてやるつもりだった。その分、秋場所で出したい」と気合を見せた。夏巡業では左足首の痛みを訴るなど調整遅れが懸念されたが、2日間の連合稽古で存在感を見せつけ、「名古屋の前の稽古の内容に近づいてきた」と納得の顔を見せた。

 患部の状態については「気になるけど、付き合っていくしかない」と話し、「(痛みが)あったら稽古できない。多少のものは…という感じ」と気丈に振る舞った。ケガを向き合いながら土俵に上がる場所が続く近年。その中での戦い方も熟知している。

 昨年九州場所以来、優勝から遠ざかる第一人者は「今までから見れば寂しいものある。ここで耐えていくしかない」と言う。それでも、「横綱800勝」と「幕内1000勝」という大きな目標が「今場所におけるモチベーション」と背中を押している。5場所ぶりの賜杯にも「力士としての夢があるというか、そういうものを意識しないと(数字は)ついてこない」と意欲を高めた。

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2018年9月4日のニュース