外国出身初の高校横綱・アマルトゥブシン・アマルサナーら5人全員が新弟子検査体格基準パス

[ 2018年9月4日 15:23 ]

新弟子検査を受検したアマルサナー(左)とチンゾリグ
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 大相撲秋場所(9日初日、両国国技館)の新弟子検査が4日、東京・両国国技館内の相撲診療所で行われ、鳥取城北高3年だった昨年、外国出身初の高校横綱となったモンゴル出身のアマルトゥブシン・アマルサナー(19=二子山部屋)ら5人全員が体格基準(身長1メートル67以上、体重67キロ以上)をパスした。合格者は内臓検査の結果を待ち、初日に合格者が発表される。

 昨夏のインターハイの相撲個人決勝で、朝青龍のおいのビャンバスレン(現・豊昇龍)を下して高校横綱になったアマルサナーは満を持しての角界入りだ。この4月に二子山部屋へ入門し、研修期間を経て新弟子検査を受検。1メートル83、135キロの恵まれた体格に加え、握力は右70キロ、左73キロ、背筋力は200キロを記録した。外国出身のため、早くても興行ビザ取得後の九州場所が初土俵となるが「早く関取になれるように頑張りたい」と抱負を語った。

 モンゴル人の父とロシア人の母の間に生まれ、14歳まではロシアに住んでいた。その後、父の住むモンゴルに移り、モンゴル国籍に変更した。白鵬が主催する相撲大会「白鵬杯」には中学2年と3年で出場。白鵬に鳥取城北高への留学を勧められて来日した。高校に入るまでは柔道やレスリングをしていたが、高校入学後に本格的に相撲を始めるとメキメキと頭角を現した。「高校でタイトルを獲らなかったら(故郷に)戻ろうと思っていた。タイトルを獲ったので、どこまでいくかと思って入門した」。

 高校で同学年である、納谷、豊昇龍、琴手計は既に幕下に上がっている。研修期間中は彼らの活躍を「AbemaTVで、ずっと見ていた」という。一足先を行く同期を、高校横綱が追いかけていく。

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2018年9月4日のニュース