大橋、金2冠!400M&200M個人メ「タイムはもう少し上がる」

[ 2018年8月12日 05:30 ]

競泳パンパシフィック選手権第3日 ( 2018年8月11日    東京・辰巳国際水泳場 )

女子200メートル個人メドレー、金メダルを獲得した大橋は笑顔を見せる(撮影・小海途 良幹)
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 女子200メートル個人メドレーで、大橋悠依(22=イトマン東進)が2分8秒16の大会新記録で優勝した。大橋は400メートル個人メドレーとの2冠を達成。寺村美穂(23=セントラルスポーツ)も自己記録で3位に入った。

 4泳法で最も不得意な平泳ぎを終えて、2位のピクレム(カナダ)に0秒56差。100メートルのターンから0秒37詰められたが、大橋は「この差なら勝てると思った」と確信した。ラスト50メートルの自由形では再加速。2冠を達成し、連日大盛況のスタンドの祝福に応えた。

 「2冠できたことは素直にうれしい。自己ベスト(2分7秒91)には届かなかったが、タイムにも納得できたし、凄くいいレースができた」

 200メートル個人メドレーは得意な種目。昨年の世界選手権(ブダペスト)では2分7秒91の日本記録を出して銀メダルを獲得した。だが、その後は自己記録更新どころか、自己ベストにも程遠いタイムが続いた。「どう超えればいいか分からなくて苦しめられた」というが、「前半型の選手がいないので、自分から行こう」と積極的なレース運びが奏功。2分8秒16は今季の世界最高で、16年リオ五輪3位相当と上々のタイムだ。

 新たな挑戦も成果に結びついた。世界選手権では200メートルで銀を獲得後、中5日で臨んだ400メートルは4位。“中だるみ”がメダルを逃した原因と考え、今季は自由形の強化を図り、800メートルリレーのメンバー入り。前日にはアンカーとして日本記録更新に貢献したことも、この日の好結果につながった。

 大会最終日を前に出場種目を終え、視線は18日開幕のアジア大会(ジャカルタなど)に向く。「タイムはもう少し上がる。狙いたい」と貪欲な気持ちでアジアの祭典に臨む。

 <今大会初メダル 寺村笑顔の銅>大橋とのワンツーフィニッシュはならなかったが、今大会初メダルを獲得した寺村は「いつものパターンで差されるかと思ったけど、諦めずに泳いで良かった」と喜んだ。16年のリオ五輪は準決勝敗退。「五輪の借りは五輪でしか返せない」と東京を目指す上での重要な大会で結果を残した。ただ「まだまだ強化の途中です」と浮かれる様子はなかった。

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